のこ
人を合法的に殺せる法律が
あったとしたらどうする?
ぬこ
怖すぎだろ!!
でも人間だったら利用したいと
思う奴もいるのかな。
のこ
こちらはそんな法律ができた近未来のお話。
ただし、それには条件があるの。
ぬこ
ほほ〜う。誰にでも可能なのか?
その条件に興味があるな。
『殺人出産』 村田沙耶香 (著) 講談社文庫
あらすじ
「産み人」隣、10人産めば、1人殺すことができる。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。人々の素晴らしい行為をたたえながらも複雑な思いを抱く育子の秘密とは。
殺人のために産み続ける姉への複雑な思い
「産み人」として申請し、10人出産すれば合法的に人を殺すことができるという「殺人出産制度」。産まれた子供はセンターで預けられ、子供を欲しがる人物のもとへと引き取られます。男性も人工子宮を取り付け、出産が可能に。周囲と同じように手放しで「産み人」をたたえられない育子。彼女の姉は「産み人」なのです。
まとめ
命をつくり出す者が与えられる、人の命を奪う行為。「命の尊さ」とは何なのか。そして時代とともに常識は変わっていきます。物語の世界が「絶対にない」とは言い切れないほどの強い説得力を持ち、その命の扱いに背筋が冷たくなりながらも、惹きつけられて目が離せない物語です。
<こんな人におすすめ>
100年後の倫理観に興味がある
「殺人出産システム」の詳細を知りたい
村田 沙耶香のファン
リンク
ぬこ
10人も産むの!?しかも男も可能!?
なんだかカラダがボロボロになっちゃいそう(・_・;
のこ
そのあたりの状況や、本人や周囲の人間の
心理状態がとてもリアルなの。
こんな未来が本当に訪れるのかもしれないと
思ってしまうわ。
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