のこ
こちらは「夫婦は似てくる」
をテーマに描いたお話しよ。
ぬこ
よく聞く話だよな。
一緒に生活しているから
動きや考え方が似てくるってことだろ?
のこ
ところが、こちらは
夫の目鼻の位置が変わって
しまったりするのよ。
ぬこ
ナニソレ!?怖い…
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
『異類婚姻譚』 本谷 有希子 (著) 講談社文庫
あらすじ
子供を持たず、仕事もせず、専業主婦として呑気な生活を送っていた私は、ある日夫の顔の異変に気づく。やがて、夫と私、互いの輪郭が混じり合い、自分の顔が夫とそっくりになっていることに気付く。
バツイチの夫と結婚した私。ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気がつきます。どこがどうとは言えないのだけれど。
まとめ
やがて、夫は気が緩むと目や鼻の位置が適当になることに気がつきます。そのうちに私の顔も位置を変え、夫と同じ顔になってきたのです。同じものを食べ、共に暮らしている夫婦は顔が似てくる、とはよく言われますが、本当なのでしょうか。実は全く種類の異なる生きものが、互いの形をあいまいにして、同じものになろうとしているのかもしれません。奇妙な味わいの物語です。
<こんな人におすすめ>
互いの境界が曖昧になっていくような夫婦の話に興味がある
夫婦の顔がそっくりになってしまった物語を読んでみたい
本谷 有希子のファン
リンク
ぬこ
混じり合っちゃうとか…
自己ってものはどうなるのよ(゚o゚;;
のこ
同化することで互いの境界が
曖昧になっていってしまう。
異なる種類のものが結婚でひとつになる
ということは、そんな要素を孕んで
いるのかもしれないわね。
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コメント