こちらは医師に余命3000文字と宣告
された男性を描くほか、奇想天外な発想や
衝撃のラストが楽しめる26の短編集よ。
余命3000「文字」って!!
どういうことなんだ!?
余計な情景や心境は文字数を消耗するので
なるべく単調な日々を過ごしたり。
なるほど。そうして迎える3000文字目、
この男はどんな風に過ごしているんだろう。
『余命3000文字』 村崎羯諦 (著) 小学館文庫
あらすじ
「あなたの余命はあと3000文字きっかりです」と医者から宣告された男がどうなったか(「余命3000文字」)。
妊娠6年目を迎えたお腹の中の胎児が選んだ運命とは(「出産拒否」)。
奇想天外な発想、思いもよらぬ衝撃のラストが楽しめる、26編を収めた短編集。
余命3000文字の男に起こった出来事
医者から文字数で余命を知らされた男は、無駄な文字数を発生させないように、単調な日々を送ります。
ある日、男は火事の現場を目撃。自分には関係ないことだ、とその場を立ち去ろうとするのですが…(「余命3000文字」)。
また、胎児が外に出ようとせず、遂に妊娠6年目を迎えた母子。
病院で会った女の子に話しかけられた胎児は、母親にその女の子の様子をたずねます。
母の答えを聞き、胎児が取った行動とは(「出産拒否」)。
まとめ
突飛な発想でありながら、どれも見事な着地を見せる短編集。
1つ1つの世界観がしっかりとしていて、どれも読み応えがあります。
驚き、笑い、泣ける、多様で心に刺さる26の世界を楽しめる物語。
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<こんな人におすすめ>
奇想天外な発想の物語を読みたい
一冊の本で様々な感情やシチュエーションを味わいたい
どんでん返しのある話が好き
いやはや、設定も驚くが
ラストはもっとびっくり!!
妊娠6年目とか、衝撃的なラストだぜ。
26編、全てがどれも
しっかりとした世界観を持って
えがかれている短編集ね。
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