のこ
こちらはある手がかりから
依頼人が求める人や物を
探していく探偵の物語よ。
ぬこ
へえ。おもしろそうだな。
実際に探す探偵の仕事は
大変そうだけど。
のこ
そうね。依頼者の中には
記憶があやふやになっていたり
する部分もあるので、捜索が難航
することもあるようよ。
ぬこ
でも、依頼者はずっと気になって
いたことなんだろ?
見つかったらすごく喜ぶんだろうな。
『思い出探偵』 鏑木 蓮 (著) PHP文芸文庫
あらすじ
京都御所の目の前にある「思い出探偵社」は小さな手がかりから依頼人が求める人や物を探していく探偵社。
元刑事の実相浩二郎は他のスタッフとともに、思い出に寄り添い、依頼人の人生の謎を解き明かしていく。
戦後、米兵に襲われそうになった自分を助けてくれた少年にお礼を言いたい老女、集団就職で東京にやってきたが、仕事と勉強の両立がきつくて弱気になっていた自分を励ましてくれた女性と会いたいという男性。
数十年も前の、ほんのわずかな時間の出来事ですが、依頼人にとっては大切な、ずっと心に抱えてきた思い出たちです。
まとめ
時間の経過や、関係者たちの人間関係など様々な問題が立ちはだかりますが、実相は依頼人の思い出に心を寄せ、誠意を持って全力で依頼人の望みに応えます。
人生の糧となる思い出の深さ、大切さを描いた物語です。
<こんな人におすすめ>
人生と思い出の関係を描いた物語を読んでみたい
思い出からどのように人や物を探り出していくかに興味がある
鏑木 蓮のファン
リンク
ぬこ
ほんの少しの時間に起こった出来事や
関わった人が、その人の人生を
支え続けることもあるんだな。
のこ
そうした「思い出」に寄り添い
見つけ出すのが「思い出探偵」
なのね。
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