こちらは地球の常識に
なじめない女性を描いた物語よ。
地球の常識になじめない?
どんなところが?
恋愛や生殖に興味がないのだけど
それを強制される状況に違和感を
感じていて、ネットで見つけた夫と
性行為なしの結婚生活を送っているの。
それは確かに周りに
あれこれ言われそうだな。
彼女にとっては生きづらい世の中
なんだろうが…
『地球星人』 村田 沙耶香 (著) 新潮文庫
あらすじ
小学生の頃、自分を魔法少女だと信じていた奈月。
同じ年のいとこである由宇は、自分は宇宙人なのだという。
長野にある祖母の家に行くときだけ会える二人は秘密の恋人同士だったが、ある出来事をきっかけに会えなくなってしまう。
大人になった奈月は恋愛や生殖を強制する社会になじめず、ネットで見つけた夫と性行為なしの結婚生活を送る。
夫とともに、かつて由宇と過ごした田舎へ訪れるのだが。
自分の存在を母から完全否定されている小学生の奈月は、長野の田舎と、そこで会えるいとこの由宇のことがとても好きでした。
自分は魔法少女であると打ち明けると、由宇は自分は宇宙人だと言います。
二人は秘密の恋人同士になる約束をします。
小学生の奈月は塾の講師からセクハラ行為をされますが、母には聞いてもらえず、講師からの要求はエスカレートし、奈月は追い詰められます。
そこで奈月が選んだ行動とは。
まとめ
様々な角度から痛めつけられた少女は自分の感覚の一部を失い、麻痺させることで生き延びることができました。
タブーを侵され傷つけられた人間にはタブーはなく、ただ素直に生きることを選択することで、ようやく「生きている」感覚が得られるのです。
倫理や社会通念を覆される衝撃の物語です。
<こんな人におすすめ>
恋愛やセックスを強要する世の中に違和感を感じる
価値観から解放されて生きることを描く話を読んでみたい
村田 沙耶香のファン
どひーっ こうなったかΣ(゚口゚;)//
衝撃の結末!!
倫理や社会通念を
ひっくり返される物語ね。
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