こちらは老舗百貨店の外商部で
働く女性を描くお仕事小説の
シリーズ第3弾よ。
おっ!毎回いろんな客に振り回される
静緒は、今回どんな客を担当するんだ?
自分の代わりにエステ治療をさせたり、
子供の中学受験に付き合わせたり、
「強いアイテム」を求められたり。
おお… また一筋縄では
いかなそうな顔ぶれ。
静緒の活躍ぶりが楽しみだな。
『上流階級 富久丸百貨店外商部 (3) 』 高殿 円 (著) 小学館文庫
あらすじ
神戸の老舗デパート、富久丸百貨店芦屋店の外商員、鮫島静緒、39歳。外商部期待の若手、桝家修平との同居生活は二年近くにもなり、家族のような居心地の良さを感じている。
様々な目的や問題を抱える顧客相手に奔走する毎日だが、靜緒の母に病が発覚し、おまけにヘッドハンディングの話まで舞い込む。
美容整形に興味はあるが、大変な怖がり靜緒に試させる女性投資家や、子供の中学受験に助言や同行をさせる元CAの主婦など、お金はあるけれどもどこか問題を抱えているようなお客たち。
靜緒はお客の個人的な領域に踏み込み過ぎないように気を使いつつ、頭と体をフル回転して要望に応えていきます。そんな折、静緒は母の病を知り、同居をしようと物件探しをはじめます。
おまけにかつての同僚から新規事業をスタートするので一緒にならないか、と声をかけられます。
40歳手前にして一気にいろんなことが動き出した静緒に対する桝家の反応は…。
まとめ
順調にキャリアを重ね、脂が乗っている静緒。
今の仕事にやり甲斐も感じていますが、将来のことを考えると、今よりも良い条件、仕事内容であれば、と心が揺らぎます。
桝谷との姉弟のような関係にほっこりしつつ、仕事もプライベートも壁にあたれば知恵を駆使して乗り越えていく、静緒の力強さと潔さに胸のすく思いがする物語です。
<こんな人におすすめ>
百貨店外商部を利用するお金持ちの桁外れの買い物に興味がある
『上流階級 富久丸百貨店外商部』シリーズのファン
高殿 円 のファン
相変わらずすごいパワーだな!
そんでもって同居人の桝家と
めっちゃ仲良しになっとる(´∀`)
アラフォーのリアルな悩みも
交えつつ、静緒の快進撃に
元気がもらえる物語ね。
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