他人の意識を植えつけることは可能なのか

のこ
のこ

こちらは精神科医がある患者を

コントロールする様子を描いた

物語よ。

ぬこ
ぬこ

コントロール?

患者の状態やそのやり方の

程度にもよるんだろうけど。

どんな風に?

のこ
のこ

別の人間としての

意識を植え付けようとするの。

ぬこ
ぬこ

別の人間!?

そんなことが可能なのか?

『私の消滅 』 中村 文則 (著) 文春文庫

あらすじ

「このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない」そう書かれた手記を、古びたコテージで読む男。

部屋の奥にある白いスーツケース、そして男が成りかわろうとしている「小塚」という男の身分証。

思わぬ方向に展開していく壮絶なミステリー。

男は病院に連れて行かれ、診療を受けますが、自分自身のことが判然としません。

そして「僕」という男が、ある女性患者への治療から恋愛関係へ発展していった経緯を語りはじめます。

二人の関係は彼女の失踪という形で終わりを迎えますが、本当のはじまりはここからです。

まとめ

精神科医による患者の意識コントロールはどこまで可能なのか、別の人間として意識を植え付けることは可能なのか。

精神科医の手の中に「自分」と「命」があり、それは医師次第でどうにでもなるということに改めて怖さを感じるとともに、医師の倫理観や苦悩を見せつけられた物語です。

<こんな人におすすめ>

精神科医の領域を問うような物語に興味がある
倫理感や自意識の尊厳を守ることについて考えさせられる話を読みたい
中村 文則のファン

ぬこ
ぬこ

怖い怖いガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル

のこ
のこ

医師の倫理観や苦悩を

見せつけられる物語ね。

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