のこ
こちらはアフリカ出身の女性たちの
人種やジェンダー、家族にまつわる
苦悩や心のひだを描く短編集よ。
ぬこ
アフリカ出身の女性たちって
あんまり良く知らないかも。
のこ
生まれ育った地を離れての生活、
習慣や価値観の違いなど、その
心の動きを細やかに描いているわ。
ぬこ
なるほどね。彼女たちが
どんな風に暮らし、生きていこうと
しているのか。気になるな!
『なにかが首のまわりに』
チママンダ・ンゴズィ アディーチェ (著), くぼた のぞみ (翻訳) 河出文庫
あらすじ
結婚して、ナイジェリアからアメリカへやってきたンケムは、離れてナイジェリアで暮らす夫にガールフレンドがいることを聞かされ思い悩む「イミテーション」のほか、人種、ジェンダー、家族にまつわる女性たちの苦悩や心のひだを描く12の短編集。
アフリカ出身の女性たちが、生まれ育った土地や、そこを出てアメリカで生活していく上で、出身地と現地、過去と現在、男と女の間で揺れる価値観や差別、変わる事のない状況への絶望感を細やかに描き出します。
遠い異国の地で生き、生活習慣も環境も大きく異なるのに、物語の中に引き込むストーリーテリングの能力の高さが伺えます。
まとめ
生きていく事、正義とは何か、自分自身を確立すること。
短編集でありながら登場人物たちからいくつもの強いメッセージと、細やかな心のひだまでが伝わってくる物語です。
<こんな人におすすめ>
アフリカ出身の女性たちが、故郷や離れた土地でどう生きるかに興味がある
国は違っても、その生き方に共感を覚えたりエールを送りたくなるような話を読んでみたい
チママンダ・ンゴズィ アディーチェのファン
リンク
ぬこ
遠い国の話なんだろうけど
なんだか彼女たちを応援したくなるな。
のこ
自分自身を確立して生きていくことは
どの国においても共通する大切なこと
なのよね。
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