のこ
こちらは徳川の五代将軍・
徳川綱吉について描かれた
お話よ。
ぬこ
ああ、「生類憐れみの令」を出した
将軍ね。
のこ
民衆を苦しめたとされる
「生類憐れみの令」だけど
その法律ができた背景や、込められた
思いを、綱吉自身の人となりとあわせて
描いていくの。
ぬこ
へえ〜。どんな背景があったんだろう。
それに綱吉がどんな人物だったのかも
気になるな。
『最悪の将軍』朝井 まかて (著) 集英社文庫
あらすじ
生類哀れみの令を制定したことにより「犬公方」と呼ばれ、その悪名が今に語り継がれる五代将軍・徳川綱吉。
その真の人間像とはどのようなものであったのか。
諸藩の紛争、赤穂浪士の討ち入り、大地震、富士山の噴火。
次々と起こる再燃に立ち向かう男の、知られざる障害を描く。
徳川の時代が訪れ、病弱な諸王軍の下で自分の思うままに振る舞う臣下、戦がなくなり、気分で人を斬る浪人たち。
そんな中で五代将軍となった綱吉は、それまでの慣例を破り、強い意志を持って太平の世にすべく力を尽くしていきます。
まとめ
潔癖で神経質でありながら、家族をとても大切にした綱吉。
名誉のためと気軽に命を捨てる風潮を一掃すべく、生き物すべての命を大切にする「生類憐れみの令」を制定しますが、人々にその思いは理解されません。
その苦悩と覚悟は、綱吉像の新たな一面を私たちに与えてくれ、そして深く胸を打つのです。
<こんな人におすすめ>
徳川綱吉の人間像に興味がある
綱吉の時代、国の様子がどうだったのかを描いた話を読みたい
朝井 まかてのファン
リンク
ぬこ
意外だわー。
綱吉ってとっても民衆のことを
考えていたんだな。
のこ
その思いがなかなか
民衆に理解されない
苦労した将軍でもあったのかも
しれないわね。
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