こちらは「ランチ酒」シリーズ
第3弾よ。
おっ。祥子は今も見守り屋を
しているのか?あの男とは
どうなったんだろう。
今も見守り屋の仕事は続けて
いるわ。そして角谷さんとの
関係もいい感じよ。でも別れた元夫と
再婚相手の間に子供ができたようなの。
えっ 祥子の娘は元夫夫婦と
暮らしているんだろう?
娘はどんな気持ちなんだろう。
『ランチ酒 今日もまんぷく』 原田ひ香 (著) 祥伝社
あらすじ
離婚して一人で暮らしている犬森祥子は依頼のあった人物を一晩見守るという「見守り屋」をしている。
話相手になってり、片付けを手伝ったり、ただ見守るだけだったりとその内容は様々。
仕事明けのランチと酒が自分に許した贅沢であり楽しみでもある。
再婚した夫のもとで暮らしている娘のこと。
二人で会うようになった角谷とのこと。
美味い食事と酒が、祥子が新しい一歩を踏み出すための力になる。
角谷と二人で食事デートを重ね、互いの仕事の状況を伝えたり、新しい味の発見をしたりと、その距離が近づいていきます。
離婚で傷つき、堅くなった祥子の心にスルリと入り込んできた角谷もまた、祥子と初めて出会った時に「風が入ってきたみたい」と彼女を称し、悩んでいた自分に決意させるものを持っている、と感じたようです。
これまでの経験から、恋愛には慎重に、臆病になっている祥子が職を通じて角谷の人となりと祥子への気持ちを理解していくところが、傷が癒えかけてかさぶたが疼くような、嬉しい痛みのようなものが感じられます。
また、再婚した元夫の奥さんが妊娠し、十歳になる娘のことが心配になる祥子ですが…。
まとめ
一緒に食べた思い出、味の感じ方。
人が変わっていくという事実を食事によって気づくことがあります。
人生の新しい局面へ向かうことは恐いことでもありますが、美味しい食事が、その一歩を踏み出す力になってくれるのです。
<こんな人におすすめ>
他人を「見守る」仕事に興味がある
美味しい食事と酒、そして人生の悲喜こもごもを描いた物語を読みたい
原田ひ香のファン
傷と痛みを持つ大人同士の
恋愛、ってのもいいな。
そして今回も美味そう。
またハンバーグが…(๑´ڡ`๑)ぺろり
美味しいものは、明日へ踏み出す
勇気と力を与えてくれるのよね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。