街の片隅でひっそりと寄り添う、大人の恋愛物語

のこ
のこ

こちらは五十歳同士の

大人の恋愛を描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

五十歳かあ。独身にしても

既婚にしてもいろいろある時期だよな。

親の介護とか子育てとか。

のこ
のこ

そうね。この二人も地元の同級生。

一度元の相手と失敗してから再会したの。

ぬこ
ぬこ

なるほど。お互い失敗経験ある同士なら

逆にうまくいくと思うんだけどな…?

いったいどうなるんだろう。

『平場の月』朝倉かすみ (著)光文社文庫

あらすじ

小中学校の同窓の安西から、須藤の訃報を聞いた。

1ヶ月も前だった。

五十歳の青砥は、離婚後地元の埼玉に戻ってきてから、検査を受けにいった病院の売店で須藤と再会した時のことを思い出す。

そして二人の人生はそこから混じり合い、この先も続いていくものだと青砥は思っていたのだが。

中学時代の初恋の相手と再会

離婚後、地元に戻り製本所で働く青砥。

母と暮らしていたが、認知症の症状もあり、母は施設に入所。

青砥は実家の一軒家で一人暮らしをしています。

ある日、須藤の訃報を耳にした青砥は、彼女と再会したときからこれまでのことを思い出すのです。

中学の頃、何ものにも動じない、何か「太い物」を芯に持っている須藤に心惹かれ、告白するも断られた青砥。

五十歳になり、検査に訪れた病院の売店で須藤に再会。

二人で食事をしたりします。

互いに人生の「きつかった」部分を乗り越えて今があること。

それでいて中学時代の互いの「ここが良かった」ということを答えあわせのように感じながらそっと寄り添っています。

須藤の大腸がんが判明し、彼女をサポートし、ともに生きていきたいと願う青砥ですが…。

まとめ

いいことばかりでなく、いろんな経験を重ねてきた二人。

互いを苗字で呼び合い、日々のちいさな何気ないことを共有したり、自分だけが知る相手の部分を発見することに喜びを感じています。

人生の終わりを意識しながらも自分らしく愛を貫いていく、大人の恋愛物語です。

<こんな人におすすめ>

リアルな大人の恋愛物語に興味がある
地元で知人たちと関わりながら生きる物語を読みたい
朝倉かすみのファン

ぬこ
ぬこ

。 ・゚・(ノД`)・゚・。

悲しいんだけど悪くなかったよな

でももうちょっとどうにか

できなかったかなとかいろいろな

考えが頭をグルグルする〜(;ω;)

のこ
のこ

大人だからこそ相手を大切に

したいがために、後悔すると

わかっていても動けないことが

あるかもしれないわね。

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