こちらはトリック担当と
動機担当、二人の探偵が
協力して事件を解決していく
ミステリー第2弾よ。
得意分野がそれぞれにあるってのも
おもしろいよな。今回はどんな事件が
起こるんだ?
離れで起こった殺人事件では
入り口や窓の鍵が閉まっていたのだけど
壁に大きな穴が開けられていたの。
ほかにも、二人の大学時代に起こった
事件の真相が描かれているわ。
は?壁に穴?
もはや密室と言えるのか…
それと二人の大学時代の事件って
彼らが探偵をしていることと関係が
あるんだろうか。気になるぜ!
『ノッキンオン・ロックドドア2』
青崎有吾 (著) 徳間文庫
あらすじ
「ノッキンオン・ロックドドア」は挙動が荒っぽい巻き毛男の御殿場倒理と地味眼鏡男の片無氷雨が、しっかり者のアルバイト薬子ちゃんの助けを受けながら経営する探偵事務所。
密室やトリックなど不可能な事件を倒理、動機や状況などが不可解な事件を氷雨が担当。
そんな彼らのもとには数々の奇妙な事件が持ち込まれる。
そして、彼らの大学時代の同級生から、五年前に自分たちに起こった事件の解明を依頼される。
探偵事務所解説の理由、そして過去の事件の真相が明らかに…。
不可能で不可解な事件に挑む探偵コンビ
鍵のかかった離れで発見された死体。
密室殺人かと思いきやその壁には大きな穴が開けられていたのです。
何のために穴を開けたのか、そして犯人は誰なのか。
また、公園で発見された若い女性の絞殺死体。
犯行時刻は彼女の腕時計が壊れて止まった時間であると推察されますが、容疑者である恋人の男性には、バンドのライブ演奏中だったという鉄壁のアリバイが。
被害者の腕時計から何かをつかんだ様子の倒理ですが…。
大学ゼミの同期生で常に駄菓子を手にしている穿地警部補、犯罪のアイデアを提案する糸切美影。
大学時代のひとときを共に過ごした時に起こった事件について、彼らは改めて推理を重ね、真相へと近づいていく。
まとめ
穴の開いた密室、壊れた腕時計、消えた少女など、魅力的な謎が今回も盛りだくさんです。
倒理と氷雨、それぞれが得意ジャンルを活かし、不足部分を補い合いながら真実を探ります。
そして最終章では彼らの過去の事件の真相が。
その事件に至る経緯と動機、そのトリックまでの組み立ての見事さに思わず唸る珠玉のミステリー第二弾です。
<こんな人におすすめ>
不可能事件担当と不可解事件担当の二人の探偵がそれぞれの能力を生かして事件を解決していくミステリを読んでみたい
前作『ノッキンオン・ロックドドア』を読んだ
青崎有吾のファン
もうさ、事件自体が謎に満ちていて
そそられるわけよ!解決編なんて
おもしろいに決まってるだろ〜(≧∀≦)
それに彼らの過去にこんなことが起こって
いたとは!!深いぜ…
穿地警部補と犯罪アイデアマンの
糸切など個性豊かな登場人物たちが
二人の探偵の連携プレーをより一層
引き立てるミステリーね。
前作『ノッキンオン・ロックドドア』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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