こちらは人見知りで食いしん坊な
女の子、麦本三歩の日々を描く
物語、第二弾よ。
確か図書館で働いて
いるんだよな。そろそろ仕事にも
慣れてきたんじゃないか?
そうね。相変わらずミスしたり
噛んだりもしているようだけど。
今回三歩に後輩ができるの。
え?三歩が先輩になるのか?
ちゃんと後輩の面倒見れるのかなあ。
心配でしかないんだが…
『麦本三歩の好きなもの 第二集』
住野 よる (著) 幻冬舎文庫
あらすじ
春を迎えたこの季節、麦本三歩が大学図書館に勤めてから三年目となった。
相変わらず先輩たちから叱られたり、なぐさめられたり、混乱させられている三歩に、なんと後輩ができる。
快活で礼儀正しい二十二歳の後輩ちゃんに圧倒されつつ、彼女に対するミッションを遂行しようとする三歩だが。
また、ある日友人から合コンに誘われた三歩。
断ろうとしたが料理上手な友人が弁当を作って持参すると言うので料理につられて参加。
安定の人見知りと噛みっぷりを見せつつも料理を堪能し、つつがなく会を終えた三歩と、また会いたという男性が現れて…。
永遠の後輩の座を奪われた三歩はいよいよ先輩に
図書館の仕事と先輩のツッコミにいは慣れてきたけれど、まだまだミスをしてしまう三歩。
まあ一番下っ端だからな…と思っていたところに後輩ちゃんが登場します。
明るくハキハキしていて、仕事を覚えるのも早い後輩ちゃんですが、いささか真面目すぎる部分も。
先輩としてここは一つアドバイスせねばと気合を入れる三歩ですが…。
また、学生時代からの声の大きい友人に誘われ、ピクニック形式の合コンへと渋々参加した三歩。
相変わらずの噛み具合と超絶人見知りゆえの挙動不振さを披露しつつ、狙っていたクリームコロッケに集中します。
料理を楽しみながら和やかに会は進みますが、ある会話で放たれた言葉に三歩は友人に対して申し訳ない気持ちに。
しかし、後日三歩とまた会いたいという男性がいると聞き、思わず「そんな馬鹿な」とつぶやいてしまうのでした。
まとめ
ぎっしりお肉の詰まった焼売、友人が作った蟹クリームコロッケ、東京タワー、小さな女の子。
日常生活の中に大好きなものを見つけ、脳内を幸せで満たす三歩の様子にこちらまでニヤニヤしてしまいます。
季節が変わり新しい出会いと別れを体験しながら、日々(少し)悩み、だらけ、考え、忘れ、そして喜び、楽しみながら生きる三歩の姿にほっこりする、シリーズ第二弾です。
<こんな人におすすめ>
人見知り、妄想癖あり、会話噛み噛みの主人公が好きなものに心満たされながら、失敗を繰り返し成長していく姿を描く物語を読んでみたい
前作『麦本三歩の好きなもの』を読んだ
住野 よるのファン
三歩が成長しとる…!!
そして先輩ぃぃ〜〜〜(இдஇ`)
周囲の環境の変化に戸惑いながらも
自分のペースで幸せを楽しみながら
成長していく三歩の姿に
ほっこりするわね。
前作『麦本三歩の好きなもの』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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