こちらは前作『レンブラントを取り戻せ』に次ぐ
ロンドン警察小説第二弾よ。麻薬捜査班へ異動と
なったウィリアムが麻薬王と宿敵フォークナーを
追い詰めていくの。
あれ?フォークナーは
前回逮捕されたんじゃなかった?
執行猶予がついていたの。
今回は麻薬所持の容疑もあり
ここで逮捕されれば長く刑務所に
入ることは間違いないわね。
そりゃあ捕まえるしかないな!!
しかし奴の後ろには悪徳弁護士も
ついているしな…。麻薬王との駆け引きも
あるんだろう!?気になるぜ!!
『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班』
ジェフリー アーチャー (著), 戸田 裕之 (翻訳) ハーパーBOOKS
あらすじ
昇任試験に合格し、ロンドン警視庁捜査巡査部長となったウィリアム・ウォーウィックは、麻薬取締独立捜査班へ異動。
ロンドンの麻薬王と呼ばれる通称『ヴァイパー』の正体をつかみ、逮捕するために捜査に向かうウィリアム。
しかし、末端の麻薬売人として捕らえた男はウィイリアムのかつての同級生だった。
そしてこの捜査はあの因縁の相手へとつながっていく。
麻薬捜査をめぐりふたたびフォークナーと対決
逮捕された麻薬の売人・エイドリアンは、プレップスクール時代のウィリアムの同級生。
彼が学校の売店で万引きしたことを、ウィリアムが教師に知らせたためにエイドリアンは退学となり、その後の人生も転落の一途。
そんな、ウィリアムのことを恨んでいるであろう相手に、ウィリアムはある取引を持ちかけます。
また、表向きは食品輸入会社の会長を務めるランディという男が麻薬王ではと捜査班は張り込みを続けますが、なかなか有益な証拠を掴めません。
また、フォークナーの妻からディナーパーティーを行うという情報を受け、フォークナー邸に踏み込んだ捜査班は麻薬所持でフォークナーを逮捕したのですが…。
まとめ
麻薬王の捜査、フォークナーの麻薬所持と裁判、フォークナーの妻の画策、ウィリアムの結婚など、今回も見所が満載です。
麻薬捜査に移っても、やはりウィリアムの特質や人柄を生かした捜査は健在。
読者の心をグッと掴みます。
一本取られては取り返す、悪人たちと警察の駆け引きもハラハラドキドキ。
気になりまくるラストのおかげで次作も入手決定!のエキサイティングな警察小説です。
<こんな人におすすめ>
ロンドンの警察と犯罪者の駆け引きをエキサイティングに描いたミステリーを読んでみたい
前作『レンブラントを取り戻せ』を読んだ
ジェフリー アーチャーのファン
本当にしたたかな奴らだな!!
情熱だけじゃ太刀打ちできない。
ウィリアムの先を見通す力と
相手の心に寄り添うところが解決への
大きなきっかけになっているんだな。
事態の先を読む力と機敏性、そして
不足の事態に対応する力を兼ね備えて
いるのがウィリアムの魅力なのよね。
だからこそこんな悪人たちに対抗できる
のではないかしら。
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