
こちらは商店街で起こった事件を
姉妹が挑むSister編に対応した
Brother編よ。同じ事件を四人兄弟の
次男と三男が中心になって真相を
探っていくの。

商店に車が突っ込んで運転手が
亡くなった出来事だな。
焼き鳥屋の姉妹がその真相を
明らかにしたわけだけど。

今回は四兄弟の末っ子が事件の
目撃者なのよ。しかも何か
隠し事をしているようだと
感じた次男と三男が事件を調べる
ことにしてみたの。

なるほどね。弟を思う兄が
弟に何が起こったのを探ることが
事件の真相につながっていくのか。
『ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編』井上 真偽 (著) 小学館文庫
あらすじ
ぎんなみ商店街を抜けた先、銀波寺の裏にあるマンションに住む元太、福太、学太、良太の四人兄弟は、母親が早くに亡くなっており、父親は現在海外赴任中。
ある日、彼らも顔なじみである店に車が突っ込むという事故が発生。
目撃者となった末っ子の良太が何やら隠しごとをしていると感じた福太は、学太とともに事件を調べてみることに。
四兄弟の末っ子が見た事故現場の状況とは
両親不在の環境の中、シェフとして働く元太と、高校一年生の福太、中学二年生の学太は末っ子の小学二年生の良太の面倒を見ながら家事などを協力し合って暮らしています。
そんなある日、警察から1本の電話がかかってきます。
良太がサッカーの練習の帰りに、袴田商店に車が突っ込む事故を目撃したのだとか。
また、車の運転手は持っていた焼き鳥の串が、エアバックが作動したことにより喉に刺さり死亡したのですが、良太は衝突後、車の助手席から出て行った人物がいる、と話したようです。
いつものような食欲も見せず、夜にはうなされていたという良太の様子から、事故のことで何か自分達に隠しごとをしているのではないかという学太に、まさかと思いつつも共に事故のことを今一度きちんと振り返ってみることに同意した福太。
検証を重ねていくと被害者は何かに気を取られ脇見運転を行い、ハンドル操作を誤ったのではないかという結論に導かれました。
では何に気を取られていたのか。
銀波坂には毎年桜の季節になると女の幽霊が現れ、交通事故を起こさせるという噂があるのですが、まさか…?
まとめ
『ぎんなみ商店街の事件簿Sister編』と対になるこの作品は、母が亡くなり父親が海外赴任中で不在という四兄弟がSister編で起こったものと同じ事件を、福太と学太が調査していきます。
提示されている出来事や事実は同じものなのに、姉妹と異なる街の人々との関係や視点の違いで、たどり着く事実がこんなにも変わってしまうことに驚きます。
また、作中で姉妹と兄弟が関わる場面もあり、両方の作品を読むことで「あのタイミングでこうなっていたのか!」と時系列に出来事をたどる楽しさもあります。
Sister編とBrother編を読み比べ同じ世界を二度味わう、かつてない読書体験を存分に楽しめる物語です。
<こんな人におすすめ>
ある事件を別の立場から見ることで違った真実が見えてくるミステリーを読んでみたい
『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』を読んだ
井上 真偽のファン


せ、せつない…。
親子と兄弟の絆が感じられるな。

同じ出来事なのにまた違った
真実が見えてくることに
驚きを隠せないミステリーね。
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