のこ
こちらはどら焼き屋で働く男性と
おばあさんの交流を描く物語よ。
ぬこ
どら焼き!
おいしく作れたら常連さんが
つきそうだな。
のこ
ところが業務用のあんを
使っていて味も売り上げも今ひとつ。
ところがおばあさんが作ったあんの
どら焼きがおいしくて人気になったの。
ぬこ
すごいじゃないか!
そのおばあさん、只者じゃ
ないな!!
『あん』 ドリアン助川 (著) ポプラ文庫
あらすじ
どら焼き店「どら春」で毎日どら焼きの皮を焼き、業務用のあんを使ってどら焼きを作り、販売している千太郎。バイト募集でやってきたのは徳江という高齢のおばあさん。時給200円でいい、という徳江を雇うことにしたのだが…。
千太郎は「どら春」の雇われ店主。出所したところを先代にひろってもらい、借金を返すために働いています。バイトをしたいとやってきたのは指が曲がった76歳のおばあさん、徳江。彼女に押し切られた形で雇った千太郎は、徳江が作り出すあんの味に驚きます。そしてどら春の売り上げも伸びていくのですが…。
まとめ
徳江がかつて患っていた病気、そのことで受けた差別。壮絶な人生とは裏腹に徳江が作り出すあんは、ほんのりと甘く、小豆の風味が生きた奥深い味わいです。差別について、生きるという意味について考えさせられる、深い余韻を残す、感動の物語です。
<こんな人におすすめ>
生きることについて考えさせられる本を読みたい
壮絶な人生をそれを受け入れてきた人物が描かれた話に興味がある
ドリアン助川 のファン
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映画では樹木希林さんが主演されていました。お孫さんと共演されてたんですね。
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ぬこ
ハンセン病にこんな歴史が
あるなんて知らなかった…
のこ
「生きる」という意味について
深く考えさせられる物語ね。
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