
こちらはピュントシリーズの
続編を手がけることになった
若手作家の描いた話が現実で起こった
ことではないかと編集者のスーザンが
疑いを持つミステリーよ。

作者は殺されたわけだもんな。
続編を他の作家が書くのか。
そこにまた元担当編集者の
スーザンが呼ばれたのか。
良かったじゃないか。

書き手のエリオットは英国で
著名な児童作家の孫にあたる人物。
彼の描くピュントの話はどうやら
彼の家族に起こった出来事を元に
描いているのではないかと
スーザンは感じるの。

自分の家族に起こった出来事を
ピュントシリーズの物語に
入れ込んだのか?実際に事件が
起こっていたのだとしたら
そいつは大変なことだぞ。
『マーブル館殺人事件 上』
アンソニー・ホロヴィッツ (著), 山田 蘭 (翻訳)創元推理文庫
あらすじ
恋人と過ごしたクレタ島での生活に区切りをつけ、再びロンドンへと戻ってきたスーザンは、フリーランスの編集者として新たなスタートを切った。
そんな彼女に若手作家が書く『アティカス・ピュント』シリーズ新作の編集の仕事が舞い込む。
原稿を読んだスーザンは書き手であるエリオットが彼自身の家族の姿を物語に投影しているのでは、と感じる。
すると、作品の中で起こったような不審な死が彼の周辺で起こったということのなのか。
ピュントシリーズ新作の編集を担当することに
恋人にこれまでのような気持ちを持てず、ロンドンでの暮らしへの思いが強くなったスーザンは、島と彼のもとを離れ新たにフリーの編集者として働き始めます。
そこへ「コーストン・ブックス」の発行人・マイケルから電話で呼び出され、アティカス・ピュントシリーズの新作を若手作家に書かせるため、その編集の担当をしてほしいと言われます。
その作家は英国で最も成功した児童文学作家、ミリアム・クレイスの孫であるエリオット・クレイス。
彼が過去に出版した本は全く売れなかったのですが、別の作家が描くピュントがどのような姿になるのかが気になったスーザンは、まだ途中である原稿を受け取り、読み始めます。
余命宣告を受け、その日までを静かに過ごすつもりでいたピュントは、病院で知人のレディ・チャルフォントに出会い、彼女から急を要することであなたの助けが必要だと言われます。
一度は断ったものの、後日夫人から改めて彼女が過ごす南仏の館へ招待する旨の手紙が届きます。
ただならぬ雰囲気を感じたピュントは助手のフレイザーとともに館へ向かいます。
到着した二人を待ち受けていたのは毒の入った紅茶を飲んで死亡したレディ・チャルフォントの変わり果てた姿でした。
屋敷にいたのは彼女の現在の夫であるエルマー、エルマーと最初の妻の間にできた息子のロバート、レディ・チャルフォントの最初の夫・チャルフォント伯爵との間にできた息子のジェフリーとその妻のローラ、彼らの息子のセドリック、ジェフリーの妹・ジュディスとその夫・ハリー。
裕福な一家に何が起こったのか。
ピュントは推理を働かせていきます。
まとめ
かつて担当した因縁ある作品に新たな作家で再び取り組むことになったスーザン。
今回の作家もあちこちに「仕掛け」を仕込んでいるようですが…。
再び出会えたピュントに喜びつつ、謎めく展開や人々の仕草・会話にぐいぐいと引き込まれていくミステリーの上巻です。
<こんな人におすすめ>
作家の書いたミステリが現実の事件とリンクしていく物語に興味がある
『アティカス・ピュント』シリーズのファン
アンソニー・ホロヴィッツのファン


またピュントに会えて嬉しいぞ!
地元警察との緊張したやりとりとか
さもありなん、て感じだな。
スーザンもやはり過去の傷は
なかなか癒えないよなあ。

ピュントの事件での展開、
そして現実の世界での
謎の広がり方がどちらも
楽しめる贅沢なミステリーの上巻ね。
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