こちらはあるトラブルから
逃げる女性たちの姿を描いた
サスペンスストーリーよ。
逃亡劇!というと女たちは
強くて若くて美しい!
って感じかな?
孫もいる未亡人、アルコール依存気味の
元ポルノ映画女優、虐待を受けていた孫娘、
といったメンバーね。
な、なんとも個性の強い
メンバーたち…。一体どんな
展開になるんだ??
『わたしたちに手を出すな』
ウィリアム・ボイル (著), 鈴木 美朋 (翻訳) 文春文庫
あらすじ
未亡人のリナは、言い寄ってきた老人を灰皿で殴り倒し、娘の家へと逃げ込むが、ほぼ絶縁状態だった娘は家の中に入れてくれない。
途方にくれるリナに声をかけたのは、向かいの家に住む女性、エイドリアン。
彼女に事情を話していたところ、そこにハンマーを持つ殺し屋が襲ってきた。
娘の愛人がマフィアの金を奪ったのだと言う。
孫娘のルシアを連れて、女たちの逃避行がはじまる。
それはリナの一撃からはじまった
しつこく言いよる老人・エンジオを灰皿で殴りつけたリナ。
エンジオは倒れ、頭から血を流しています。
殺してしまったかも、と動揺したリナはエンジオの愛車を盗み、娘と孫が暮らす家に行き、助けてもらおうとしますが、真面目なリナを嫌悪している娘は家に入れてくれません。
リナを助けてくれたのは元ポルノ女優
カーテンの隙間から見ていたのは、元ポルノ女優のエイドリアン。
しばらくここにいたらいいよ、とリナに言ってくれるのですが、エイドリアンが昔付き合った男性が復縁を迫りにやってきたり、家から逃げてきた孫娘のルシアを取り戻そうと娘とその愛人がやってきたり、愛人が奪ったマフィアの金を取り戻そうとハンマーを持った殺し屋がやってきたり、と事態は混乱を極めます。
命からがら逃げ出したリナ、エイドリアン、ルシアの向かう先は。
まとめ
ハラハラドキドキの逃亡劇は手に汗握りますが、見どころは熟した女たちだからこその友情です。
生きてきた環境が全く異なる彼女たちが手を携えて問題を乗り越えていく姿にグッとくる物語です。
<こんな人におすすめ>
スリル満点の逃亡劇を描いたサスペンスを読みたい
女の友情を描いた物語が好き
ウィリアム・ボイルのファン
すすすすごすぎる展開!
腕っ節というよりはこれまでの
生きてきた経験や価値観を強さの
糧として戦う女たちだな!
全く異なる環境で生きてきた
女性たちが互いの生き方を認め
応援する友情にも感動する物語ね。
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