のこ
こちらは完璧な市場予測システムにより
日本がどのようになっていくのかを
描いた物語よ。
ぬこ
市場予測システム??
その情報が正確なら、国の
借金なんかあっという間に
なくなっちゃうだろうな。
のこ
開発者は莫大な利益を得るの。
その利益を使ってあることに
取り組むのよ。
ぬこ
一体何にその利益を使ったんだろう?
気になるな!!
『エアー2.0 』 榎本 憲男 小学館文庫
あらすじ
東京オリンピック開催に向けて建設中である新国立競技場の工事現場で、中谷は不思議な老人と出会う。
老人が仕事をやめる時に中谷に託した万馬券が的中。
再び中谷の前に現れた老人は、市場予測システム「エアー」を開発し、政府との交渉にあたるよう、中谷に依頼する。
その結果、中谷と老人が得たのは巨額な利益だった。その利益の使い途とは。
老人が作り出したのは、人間の感情を数値化して完璧な市場予測を可能にする「エアー」。
ここに政府が持つデータを加えればそれは予測ではなく「お告げ」となる。
エアーにより、莫大な利益を得た中谷が手を出したのは、被災地・福島の復興でした。
まとめ
政府や議員の腹の中、官僚の希望と現実、仮想通貨、立入禁止区域の際復興などなど次から次へと起こる展開に目が離せません。
日本という国の経済の問題点と、新たな可能性を指し示されたような物語でした。
<こんな人におすすめ>
完璧な市場予測システムによりどんな経済効果が発生するか興味がある
日本の中に新たな国家を作り上げていくような話を読んでみたい
榎本 憲男のファン
リンク
ぬこ
すごいな!
経済の仕組みもよくわかる!
のこ
日本経済の問題点を提示しつつ
新たな可能性を感じることが
できる物語ね。
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