創造と芸術の女神が男に与え、そして奪ったものとは

のこ
のこ

こちらはある小説家と

彼のミューズとなる女性との

関係を描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

ミューズ!!

さぞかし美人なんだろうなあ。

のこ
のこ

アルコール依存症で自堕落。

何をしでかすかわからない

奔放な女性よ。

ぬこ
ぬこ

ええ〜( ̄□ ̄;)!!

ど、どんな関係なんだよ、この二人…

『ばるぼら』 手塚 治虫 (著) 角川文庫

あらすじ

小説家、美倉洋介は耽美派の天才として名声をほしいままにしていたが、自分の欠陥部分を隠して生きていた。

ある日、新宿駅で奇妙な女、バルボラを拾い、同居をはじめる。

アルコール依存症で自堕落なバルボラだが、美倉のミューズとして次第に存在が大きくなっていく。

やがて二人に別れが訪れ…。

野良猫のような女、バルボラを居候させ、彼女に振り回される美倉に不思議なことが起こりはじめます。

美しい犬の美しい飼い主との逢瀬、亡くなったはずの恋人との再会、果ては自分が書いた小説と同じシチュエーションで起きた殺人事件の容疑者にされたり…。

まとめ

小説家が創作と芸術の女神に出会い、その才能を大きく開花させます。

しかし別れが訪れてから心も作品もどん底に。

手塚治虫による、芸術の深い沼に落ちた人間の喜びと戻れない悲哀を、文学的かつ哲学的に描いた、読み応えのある漫画です。

<こんな人におすすめ>

破滅の空気をまとった芸術的な話に興味がある
芸術とは何かを描いた漫画を読んでみたい
手塚 治虫のファン

映画では稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんが主演。雰囲気ある二人ですねえ。

「ばるぼら」上映中15秒予告

ぬこ
ぬこ

作品を生み出すために自分の内面までもを

削り取られるような苦しさを体験

するんだな。まさに芸術家だ。

のこ
のこ

そんな芸術の沼に落ちてしまった

喜びと悲哀を文学的に描いたマンガね。

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