こちらは世界で活躍する
女性政治家たちの背景や
活動の様子を、社会情勢を交えて
描いた一冊よ。
女性政治家と言えば
男性顔負けの強靭な精神と
狡猾な駆け引きができる
タフなイメージ。
そうしたタイプも存在するけれど
世の中の多様化に伴い、様々な
タイプの女性政治家が登場しているわ。
政治家同士の「政治」に
気を取られず、国を良い方向に
導いてくれる政治をしてほしいな。
『女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち』
ブレイディ みかこ (著) 幻冬舎新書
概要
近年、世界では多くの女性政治指導者が生まれている。
政治=ポリティクスという、究極の男社会のなかで、彼女たちはどのようにして、のし上がっていったのか。
その政治的手腕を激変する社会情勢と共に解き明かす。
一方、国会議員比率が世界166位と大幅に遅れている日本の問題についても言及。
多様化する社会でフェミニズムの機運が高まる中、彼女たちは「ポリティクス」にどう挑んでくるのか。
ドイツのメルケル、ニュージーランドのアーダーン、台湾の蔡 英文。
第一陣のコロナ禍において、これらの首脳陣はキッパリとした対応を行いました。
アーダーン首相は迅速に厳格なロックダウンを開始。
メルケル首相は早期から広範にわたって検査を実施。
蔡 英文相当は武漢の情報をいち早く入手、12月末には封じ込め作戦に着手、1月20日までに感染状況を監視する緊急指令センターを設置。
いずれの国も第一派では近隣諸国に比べ、死者数を抑えることに成功しています。
その要因は政府への支持と信頼があり、男女の区別を硬直化しない文化背景がある国では、「支持率を下げないために」などと考えることなく、自信を持って信じる道を決断できるからだろうと分析しています。
まとめ
それぞれの国の政治文化や社会情勢の中で、強く、しなやかに、時に叩かれ踏みつけられてもなお進んでいく。
国民への「見せ方」や受け入れられるための手法は変わっても、意志を貫く強さは変わらず求められるものなのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
政治の世界で活躍する世界の女性たちの辣腕ぶりに興味がある
外国では女性政治家がどう思われているのか興味がある
ブレイディ みかこのファン
女性政治家が活躍する国は国民たちが
よりリベラルであり、性別は関係なく
その人の「能力」に期待しているように
感じるな。日本が追いつくのは100年後くらいか?
日本も国として「もうままならない」
状況になれば(ある意味現在もそうだけど)
可能性はあるかもしれないわね。
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