ミステリー

イラストブックレビュー

暗い欲望が絡む 五つの陰惨な事件を描く

『儚い羊たちの祝宴』 米澤 穂信 (著)のイラストブックレビューです。大きな事業を営む丹山家の長女、吹子は大変な読書家で、大学へ入ってからは「バベルの会」という読書サークルに参加。両家の子女が集まるこのサークルの合宿を楽しみにしていた吹子だが、屋敷の中で吹子の近親者が殺害される。「バベルの会」をめぐる五つの邪悪な事件を描く。
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仮面をかぶった殺人鬼を見つけ出せ!!

『マスカレード・ホテル 』 東野 圭吾 (著) のイラストブックレビューです。都内で不可解な連続殺人事件が発生した。どんな理由でターゲットが選ばれたのか、また容疑者についても不明。各現場には暗号が残されており、それによると次の犯行現場は都内の一流ホテル、コルテシア東京であることが判明。新田刑事はホテルマンに化けての潜入捜査を命じられる。
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何故こうなった?人の心に潜む闇を描き出す物語

『許されようとは思いません』芦沢央 (著)のイラストブックレビューです。入社三年目、常に営業成績最下位だった修哉が大きく成績を伸ばした。調べたところ自分が誤って注文数を多く入力してしまったことがわかった。ミスを言い出せなくなった修哉の取った行動が思わぬ災難へとつながっていく(「目撃者はいなかった」)。
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映画よりも奇妙な日常の謎を解く

『キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~』斜線堂 有紀 (著) のイラストブックレビューです。火事で家が燃えてしまった大学一年生の奈緒崎は、映画オタクでひきこもりの友人・嗄井戸が住むアパート、銀塩荘の一階に引っ越してきた。夏休みが終わり大学へ行った奈緒崎は、ひょんなことから同級生の能見を一週間泊めてやることになる。
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連続殺人事件の犯人は…アリス!?

『アリス殺し』小林 泰三 (著)のイラストブックレビューです。大学生の栗栖川亜理はこのところ毎日おかしな夢を見ていた。それは不思議の国に迷い込み。その住民らと奇妙な時を過ごすというもの。ハンプティダンプティが兵から落ちて死んだ、という夢を見たある日、大学では卵のあだ名を持つ研究員が屋上から転落して死亡していた。
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死神は地の果てまでも犯人を追い詰める

のこ こちらは奇妙な刑事が 事件の謎を解くミステリーよ。 ぬこ どんな風に奇妙なんだ? のこ まるで死神のような陰鬱な佇まいと 話し方をする刑事よ。そのコンビの刑事は モデルか俳優かと思うような美形なの。...
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移動図書館は本と謎を運ぶ

のこ こちらは移動図書館のスタッフが 巡回先で起こる不思議な謎に挑む ミステリーよ。 ぬこ 移動図書館か。いったいどんな 謎が起こるんだ? のこ 本の中に写真を挟んだまま返却 してしまった利用者が現...
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江戸川乱歩作品が現代バージョンで華麗に舞い降りる

『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』歌野 晶午 (著) のイラストブックレビューです。人気作家、原口涼花の携帯に、一通のメールが送られてきた。そこにはたったひとこと、「ますますご活躍のようで(笑)」とある。その日から、執拗にメールが送られはじめ、どうやら日常がのぞかれていることに気づいた涼花がとった行動とは。
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本がつなぐ人との絆に胸が熱くなる物語

『背表紙は歌う』 大崎 梢 (著) のイラストブックレビューです。中堅の出版社、明林書房の新人営業・井辻智紀は、今日も注文書を抱えて書店をまわっている。しかし、取次会社の社員には辛辣な言葉をかけられ、作家が直接書店に訪れる「書店まわり」の直前に何やらトラブルの気配が…。本と書店を愛する全ての人に捧げるミステリ短編集、第二弾。
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医療界の闇を描く、背筋が凍るミステリー

『テロリストの処方』 久坂部 羊 (著) のイラストブックレビューです。裕福な患者を相手に高額な治療費で利益を得る「勝ち組医師」を狙った連続テロ事件が発生。現場には「豚ニ死ヲ」という言葉が残されていた。医療界の改革を目指す狩野のもとにも脅迫状が届く。同期生で医事評論家の浜川は、テロの関連が疑われる同期生、塙の行方を捜すのだが。