文春文庫

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『瞳のなかの幸福』小手鞠 るい (著)

七年前に婚約破棄され深く傷ついた滝野妃斗美、三十五歳。ひたすら仕事に励み、それなりに充実はしているが、実家の家族に結婚しろと促されうまくあしらえない自分に落ち込む。そんな中、運命的な出会いを果たす。それは、家と猫。一人で生きていくのに理想的な一軒家を手に入れ、偶然出会った子猫を飼うことを決意。雷、と名付けた小さな毛の固まりは妃斗美にこれまでにない幸福感をもたらしてくれた。
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『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』高野 秀行 (著)

好奇心は胃袋の限界を超える。ヒキガエルジュース、ヤギの糞のスープ、オーガニック・巨大ネズミ串焼き…。辺境地の探検家として名を馳せる著者が、これまで各地で口にしてきた「珍食」「奇食」たち。決して胃腸は強くない著者だが未知の料理を目にしたら食わずにはいられない。抱腹絶倒の料理エッセイ。
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『葬式組曲』天祢 涼 (著)

北条葬儀社は二十代の女社長、北条紫苑をはじめとした個性的な四人で切り盛りする小さな葬儀会社。遺族から高い評価を受けているが、いくつもの変わった葬儀の相談が舞い込む。次男を喪主に、火葬はダメ、火葬場で消えた遺体など、葬式に関する様々な謎に、クセの強い社員たちが挑む。
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『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』望月 麻衣 (著)

『変容』を司る冥王星が水瓶座に入る2023年3月。満月珈琲店のマスターとヴィーナス、マーキュリー、マーズ、ジュピター、サートウルヌス、ウーラノス、ルナたちの面々は北海道の音楽祭に来ていた。転職のために札幌へとやってきた小雪は、自分と同じように猫のマスターが営むトーレーラーカフェでの体験をした人たちと連絡を取る。その中の一人である女性から小樽での昔話を聞くのだが。
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『代表取締役アイドル』小林 泰三 (著) 文春文庫

地下アイドルの河野ささらは、握手会でファンが起こした騒動のせいで活動休止に。そんな中、巨大企業から社外取締役のオファーが舞い込む。古い感覚をふりかざす現社長とその息子、彼らが打ち出す非現実的な目標設定。追いつめられた社員たちは粉飾会計やデータの改ざんを行う。会社のことなどなにひとつわからない、全くの門外漢のささらは、会社を救うことができるのか。
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『おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし』宮本 紀子 (著)

下り酒問屋の大店の内儀であったお雅は、夫と離縁し、京橋南にある水谷町で煮売屋を営んでいる。お雅のもとには気難しい差配が現れたり、常連客の色恋沙汰に巻き込まれたり、なんと元の亭主が店にやってきたりと様々な出来事が起こる。江戸の人情と季節を感じる物語。
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『熱源』川越 宗一 (著)

明治期、樺太で生まれたアイヌのヤヨマネクフ、リトアニアに生まれたブロニスワフ・ピウスツキ。日本人としての生き方を押し付けられたアイヌ人と、故郷の国を乗っ取られ母国語を話すことすら禁じられロシア人にされそうになったポーランド人。文明をたてに、アイデンティティをも揺るがされた二人を突き動かす『熱』とその生き様を描く冒険歴史小説。
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『Iの悲劇』米澤 穂信 (著)

過疎化により六年前に無人となった南はかま市簑石。この土地を再生させるべく市ではIターン居住の支援と推進を行なっている。このプロジェクト担当である万願寺は住民たちに心地よく過ごしてもらおうと奔走する。しかし居住者たちは次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去っていき…。
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『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパーク16 』石田 衣良 (著)

マコトが果物屋で仕事をしているとスマホに一本の電話が入った。テレビ曲のプロデューサーで梅原と名乗る彼は、児童虐待の動画を投稿するサイトを潰し、参加する者たちを世間の目に晒したいので、マコトにい協力してほしい、と言うのだ。マコトとタカシはサイト参加者をおびき寄せるために罠を仕掛ける。
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『いけない』道尾 秀介 (著) 文春文庫

海岸線に沿った白蝦蟇シーラインを南下するときに、左手に現れる弓投げの崖を、決して見てはいけない。この場所で、衝突事故が起こる。事故の当事者たち、その関係者や家族、刑事たちの思惑が絡まりあう。また、少年が目撃した文房具店での出来事の真相、新人刑事が見つけ出そうとした殺人事件の犯人。全てがつながりを見せながら驚愕のラストへとつながっていく。