
こちらは大好きな従姉の死に
不審を抱いた大学生が
その真相を探っていくミステリーよ。

ほほう。従姉はどんな風にして
亡くなったんだ?

階段から転落して亡くなったの。
周囲に人影などはなかったそうよ。
でも殺人者が誰とはわからない形で
当時の行動や主人公への思いを
語っているの。

なるほどね!じゃあ殺人者の
行動や言動と実際の出来事を比較したら
その正体がわかるのでは…?
『恋する殺人者』倉知淳 (著)幻冬舎文庫
あらすじ
大好きな従妹の真帆が階段から転落。
事故死の可能性が高いとされているが、その死に不審を抱いた大学二年生の高文は、同級生でフリーターの来宮を助手に真相を探る。
ところが彼が協力を依頼した人が次々と殺されていく。
犯人はどのように情報を得ているのか、そしてその目的は一体…。
従姉の死の真相を探る
ヨガインストラクターをしていた真帆は、育休中の同僚の家を訪ねたその帰り道、階段から落ちて亡くなりました。
彼女が亡くなる少し前に、最近後をつけられている気がすると言っていたこともあり、事故ではない可能性があると考えた高文は、同級生で彼に片思いをしているフリーターの来宮に協力してもらい真相を探ることに。
二人で現場となった階段へ向かい、隠れる場所はないか、犯人が突き飛ばしたとしたらそのタイミングは、など様々に推理を重ねていきます。
また、事件を担当している鷲津刑事から話を聞くことができた高文ですが、不審な点はなく事故当時の彼女の様子を目撃した人物がおり、その証言によれば彼女のほかに周囲にいた人物はいなかったのだとか。
それでも釈然としない高文に、来宮はルームメイトのギコちゃんと三人で飲みに行かないか、と誘います。
バンドでギター担当のギコちゃんは無口でクールな女性で、にぎやかな来宮のルームメイトというのが不思議なほど。
この日もサッと食べて飲んでスッと席を立ったのでした。
手がかりを探して、真帆の同級生の話を聞いたところ、さらにもう一人から話を聞くことに。
しかし彼女たちが次々と何者かによって手をかけられ…。
まとめ
高文が来宮とともに事件を探っていく様子と、高文に恋心を抱く殺人者のモノローグが交互に描かれ、物語の進行とともに犯人の異様さがどんどん高まっていきます。
高文が淡い恋心を抱いていた従姉の真帆を亡き者にし、真実に近づく発言をしそうな関係者を冷静に次々と仕留めていきます。
その行動や言動から、作中のある人物を指しているようにも思えるのですが。
事故と見える出来事で起こった真相、そして関係者んお殺害事件は実際どのように行われたのか。
殺人者が自ら語るものの、それでも残る微かな違和感。
作者の手法にすっかりはまり込み見事に騙される快感を味わえます。
最後の最後まで結末の読めない、スリルある展開にも手に汗握ります.
作者の技が光る、叙述トリックを存分に楽しめるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
大好きな従姉の死の真相を友人とともに探ろうとする大学生男子の話に興味がある
ある男性に恋するサイコパス女性が次々と殺人を犯すミステリを読んでみたい
倉知淳のファン


叙述トリックのお手本みたいな
ミステリーだな。
しかし殺人者のサイコパス度が
すごいなあ。

時間や行動などじっくりと
練られたトリックにも注目したい
ミステリーね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。



