サキの忘れ物

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『サキの忘れ物』津村 記久子 (著)

十八歳の千春は高校をやめた後、病院に併設された喫茶店でアルバイトをしている。夢中になれるものがない、と思っていた千春は、ある日客が忘れていった文庫本をふと手に持ってみる。これまでの人生で最後まで読めた本はなかった千春だが。表題「サキの忘れ物」ほか九篇を収めた短編集。