小説・人文

イラストブックレビュー

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『消えない月 』畑野 智美 (著) 角川文庫

小さなマッサージ店に勤める二十八歳の河口さくらは、三十一歳の常連客、松原と付き合うことに。最初は優しかった松原だが、次第にさくらに対して高圧的だったり、束縛したりするように。耐えきれなくなったさくらは、LINEで「別れたい」と告げる。しかし、松原はそれから何十件ものLINEをさくらに送り、さくらの合鍵を返そうともしない。次第に松原の行動はエスカレートしていき…。
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『銀花の蔵』遠田 潤子 (著) 新潮文庫

1968年夏。小学四年生の銀花は父の実家である老舗の醤油蔵で暮らすことになった。何とか馴染もうと頑張る銀花だが、母の盗癖や蔵を切り盛りする祖母と父の不仲、そして父の年の離れた妹からぶつけられる言葉に思い悩む。やがて蔵を継ぐことを決意した銀花は祖母が隠してきた一族の過去を知る。
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『代表取締役アイドル』小林 泰三 (著) 文春文庫

地下アイドルの河野ささらは、握手会でファンが起こした騒動のせいで活動休止に。そんな中、巨大企業から社外取締役のオファーが舞い込む。古い感覚をふりかざす現社長とその息子、彼らが打ち出す非現実的な目標設定。追いつめられた社員たちは粉飾会計やデータの改ざんを行う。会社のことなどなにひとつわからない、全くの門外漢のささらは、会社を救うことができるのか。
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『相続人はいっしょに暮らしてください』夏桜井美奈 (著)

高校三年生の花城佳恵はアパートで一人暮らしをしていたが家賃滞納で立ち退きを求められ困っていた。そこへ祖母の遺産相続の話が舞い込む。亡くなった母の代わりに受ける相続は現金と猫。さらに他の二人の相続人と同居すること、という条件が。ほぼ初対面の、年齢も境遇も様々な四人の奇妙な生活が始まる。
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『カーテンコール! 』加納 朋子 (著)

三月に閉校することが決まっていた萌木女学園では卒業できなかった女学生たちを卒業させるため特別補講を行うことになった。外部との連絡を断ち、寝食を共にする生活の中で互いのコンプレックスや学業を阻むものの正体が明らかになっていく。
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『二木先生 』夏木志朋 (著)

内向的で本を好む高校二年生の田井中は何か発言するたびに馬鹿にされ、自分は地球に放り込まれた異星人であるかのように感じていた。そんな中、担任の美術教師が大きな秘密を抱えていることを知り、ある取引を持ちかける。社会からはじき出され、受け入れてもらえない個性を持った教師と生徒が、その生き様をぶつけ合い模索していく。
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『占い日本茶カフェ「迷い猫」』標野 凪 (著)

今年三十二歳になる如月たんぽぽは、愛猫のつづみとともに依頼のあった先で日本茶とお菓子、そして占いを提供する出張日本茶カフェを営んでいる。ご当地のお茶や水、お菓子でもてなすと、訪れたお客は心がほぐれていく。心がほっこり温かくなる連作短編集。
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『マリアビートル』伊坂 幸太郎 (著)

幼い息子の命を救うために敵に挑むアルコール依存症の元殺し屋「木村」。可愛らしい見た目に反して悪魔のような心を持つ「中学生」。闇社会で恐れられる人物からの仕事を受けた腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。運に見放され続ける気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の中で狙う者と狙われる者、それぞれの思惑が交錯する。予測不能なノンストップ・サスペンスアクション小説。
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『妻の終活』坂井希久子 (著)

今年七十になる廉太郎は、四十二年連れ添った妻・杏子が末期ガンで余命一年の宣告を受ける。会社一筋で生きてきて家のことは何ひとつできない廉太郎。娘からは母を解放してやれと責められ、妻のいなくなった生活を想像し、がくぜんとする廉太郎。長年連れ添った夫婦の後悔と絆、そして愛を描く物語。
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『本を守ろうとする猫の話』夏川 草介 (著)

夏木林太郎は、色白で無口、少し厚めの眼鏡をかけた、ごく一般的な高校生。古書店を営む祖父との二人暮らしだったが、その祖父が亡くなり叔母に引き取られることに。ある日、店の棚の奥から声が聞こえ、見てみるとそこには一匹のトラネコが現れ林太郎に向かって「お前の力を借りたい」と言った。閉じこめられた本を救うために、林太郎の力が必要だと言うのだが…。