医者の「誠意」をどこに置くべきかを問う

『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』   南 杏子 (著)  幻冬舎文庫

あらすじ

病院を「サービス業」と捉えて運営する佐々井記念病院。三十五歳の医師、真野千晶は、毎日押し寄せる患者の診察に追われていた。そして千晶に付きまとい、嫌がらせをする男性患者・座間が現れる。気の休まる暇もない千晶の唯一の心の拠り所は、先輩医師の陽子。しかし彼女もある問題を抱えていた。

医師を疲弊させる病院の経営

コンビニ診療、不安や不振から出る医師への暴言、不要な薬の要求。モンスターのような患者への対応も「患者様に失礼の内容に」と事務側から要請を受ける千晶たち。こうした対応に時間を取られ、本当に診療が必要な人たちへの対応が遅れることに心を炒める千晶。そして彼女の私物を盗んだり、ネットに悪評を書き込んだりする患者・座間からの嫌がらせもあり、千晶は疲弊していきます。頼りになる先輩、陽子とのひとときが心の拠り所ですが、彼女はある医療訴訟を抱えていたのです。

まとめ

医療の現場を、医師の立場からつぶさに描く物語です。医者の「誠意」をどこに置くべきなのか、どうあって欲しいのか。患者の立場から、医者や病院について考えさせられる物語です。

<こんな人におすすめ>

医師の勤務状態や仕事についての考え方を描いた本を読みたい
患者や病院の運営について考えさせられる本に興味がある
南 杏子のファン

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