『探偵が早すぎる (上) 』 井上 真偽 (著) 講談社タイガ
あらすじ
父の死により、女子高生の一華は莫大な遺産を相続することになった。その遺産を狙い、彼女の一族は一華を殺そうとあらゆる手を尽くす。一華の使用人である橋田は、一華を守るために一人の探偵を雇った。それは事件が起こる前に推理し、解決してしまうという、前代未聞の探偵だったのだ。
莫大な遺産を継いだ一華の命を親族たちが狙う
亡くなった父から継いだ遺産。その額なんと五兆円。女子高生の一華にはピンと来ない額。しかし、一華の命を狙ってまで、父が築き上げたものを奪おうとする親族には何ひとつ渡さない!そう決意する一華ですが、財界の大物でもある大陀羅家の七人の子供たち、つまり一華にとっての叔父や叔母、そしていとこたちが、完全犯罪を目指し、あの手この手を企てます。しかし、使用人の橋田が雇った探偵、千曲川光が、実行される前にそのトリックを推理し、何とそのトリックをやり返すのです。
まとめ
見事に推理を働かせ、仕掛けた相手に対して死なない程度にやり返す。全く興味深い探偵ですが、なかなか姿を見せません。華麗な推理、エンタメ感あふれるトリックとテンポの良い進行で一気に読んでしまうミステリーの上巻です。
<こんな人におすすめ>
事件が起こる前に解決してしまう探偵に興味がある
バリエーション豊かな完全犯罪のトリックを描くミステリーを読んでみたい
井上 真偽 のファン
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