対峙すべき相手はいつも自分

『うそうそ』      畠中 恵 (著)  新潮文庫

「BOOK」データベースより

若だんな、生まれて初めて旅に出る!相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発しー。若だんなは無事に帰れるの?妖たちも大活躍の「しゃばけ」シリーズ第5弾は、待望の長編です。

旅に出た若だんなは無事に到着できるのか!?

箱根で人さらいに会ったり、天狗達に追いかけられたりと、災難続きの若だんな。頼りの手代達は行方が知れず、兄の松之助と何とか打開策を講じるが。

若だんなを嫌う、幼女の姿をした山神様の娘、比女。若だんなを嫌いと言うその姿は神の子として役に立たない自分に対して嫌気がさしているのです。

まとめ

恐怖、怨み、嫉妬、絶望。生み出すのは己の心。対峙すべき相手はいつも自分なのです。人間であっても、あやかしであっても。

<こんな人におすすめ>

箱根のあやかしに興味がある
江戸時代の旅の様子が知りたい
しゃばけシリーズのファン

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