いなくなった私へ 近づいていく

『いなくなった私へ』  辻堂 ゆめ (著) 宝島社文庫

あらすじ

人気絶頂のシンガーソングライター、上条梨乃は、ある朝渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。昨夜からの記憶がなく、誰からもりのと認識されない。さらに、街頭ビジョンでは自分が自殺した、というニュースが流れていた。

今の自分は…誰なのか?

自分を認識できる青年、優斗らの力を借り、自らの死を調べ出すミステリー。

その設定の斬新さと、事実が明らかになっていく過程はお見事!!です。複雑に絡み合う状況や、登場人物の心情を混乱することなく、わかりやすく導いてくれます。

まとめ

また、バンド小説としても引き込まれます。アーティストとしての感性と梨乃の心情が絡み合ったラストは美しく、ぴったりと収まります。色と音が奏でる素晴らしいミステリーです。

<こんな人におすすめ>

『自分が死んだ』というミステリに興味がある
音楽を描写した物語が好き
辻堂ゆめのファン

 

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