『ブルックリン・フォリーズ 』
ポール・オースター (著), 柴田 元幸 (翻訳) 新潮文庫
あらすじ
六十歳を前に妻と離婚し、静かに死ねる場所を探して五十六年ぶりにブルックリンへ戻ってきたネイサン。街中の古本屋で甥のトムと再開してから、思いがけない方向に人生が動き出していく。
孤独な老人、ネイサンのもとに次々と問題が起こる
家族にとって良い夫でも父でもなかったことを自覚していたネイサン。いずれ死ぬ場所として幼い頃に住んでいたブルックリンへと彼は戻ってきました。
久しぶりに出会ったトムは、ネイサンが思ったような人生は歩んでいない様子。トムが勤める古書店オーナーもなかなかクセのある人物。おまけに行方不明になっているトムの妹、ローリーの十歳の娘・ルーシーがたった一人で彼らのもとにやってきて…。
まとめ
世の中を冷めた目つきで見つめ、家族というものは自分と縁がない、といった様子のネイサン。面白みのない頑固者と思いきや、大胆でありウィットの効いた部分も持ち合わせています。そんな彼が、自分なりの人生を再構築し、新たな家族の形を再生していく物語です。
<こんな人におすすめ>
人生を諦めかけた男の復活劇を読んでみたい
複雑な環境にある人間たちが家族として再生していく話に興味がある
ポール・オースターのファン
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