「人が人として生きる」ために命をかけた者たち

『童の神』  今村翔吾 (著) ハルキ文庫

あらすじ

平安時代、鬼や土蜘蛛などの名前をつけられ、京人から蔑まれていた「童」と呼ばれる者たちがいた。一方、凶事とされる日食の日に生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。そして桜暁丸は童たちと手を組み、朝廷軍に戦いを挑む。

人が等しく生きられる世を求め、朝廷軍と戦う

土着の民であり、朝廷の以降に従わない者たちを「童」として蔑み、税や疫病といった京人の不安や不満のはけ口としていた朝廷。

その朝廷軍に父を殺され、故郷を奪われた桜暁丸は、京の町で盗みを働きながら生きていきます。兄とも思える人物との出会いと別れを経て都から離れ、周囲の童たちと手を組み、朝廷側からの攻撃を阻みます。

まとめ

同じ人間であるのに、なぜ同じようにいきてはいけないのか、彼らの価値観を認めようとはせず、ともに生きることを拒否する権力者。

一部の朝廷軍と大きな枠では敵同士ですが、互いに人間として認め合っているところが切なくもあり、感動を呼ぶ場面でもあります。「童」と呼ばれた者たちの、「人として生きる」ために命をかけて戦った物語です。

<こんな人におすすめ>

平安時代の差別の様子を描いた話に興味がある
差別を受けた者たちと都の人間との戦いと絆を描いた話を読みたい
今村翔吾 のファン

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