『Aではない君と』 薬丸 岳 (著) 講談社文庫
あらすじ
元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄の容疑で逮捕された。父として息子の何を理解していたのか?世界が崩れるような感覚の中で事件について一言も発しない翼の本意を必死に探ろうとする。
離婚はしたが、息子の父親であることには変わりない。しかし、息子に対して及び腰の吉永。警察にも言語しにも事件について話さない翼に対し、吉永は息子の「介添人」になる事を決意する。
まとめ
自分の事を第一に考え、息子との距離も開いたままだった吉永。しかし、次第に距離を縮めていくにしたがって、自然と「父親」として子供に寄り添い、守っていくように成長していったのです。
親も未完全な人間であり、子供とともに成長していく生き物です。。子供を出来るだけ守り、導いていきたいものですが、信頼がベースになければどうにもなりません。一人の人間と向き合い、支える覚悟が親には必要なのだと、深く考えさせられる物語です。
<こんな人におすすめ>
子供を持つ親
少年犯罪の背景について興味がある
薬丸 岳のファン
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テレビ東京でドラマ化!俳優陣も錚々たるメンバーですね。
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