『カウントダウン』 真梨 幸子 (著) 宝島社文庫
あらすじ
「お掃除コンシェルジュ」として活躍する50歳の海老名亜希子は、検査で癌が見つかり、余命半年の宣告を受けた。
延命治療を受けず、終活に力を入れるが、妹との確執やお部屋の処分など数々の問題が立ちはだかる。果たして無事に「有終の美」を飾ることができるのか。
お掃除コンシェルジュが片付けられない汚部屋とは
夫との離婚がきっかけで「お掃除コンシェルジュ」として成功した亜希子。しかし、癌によって余命半年であることを知り、終活に取り組みます。
離婚時に譲り受け、しばらく放置し、現在は汚部屋となった、かつて夫婦だった時に二人で暮らしたマンション。元夫は今では妹の夫となり、子供までいます。
過去を振り返りつつ、なかなかすすまない汚部屋の整理に、外商の手を借り、なんとか売りに出せる状態にまでなったのですが…。
まとめ
部屋の様子に合わせて、出るわ出るわ、捨てられない女のドロドロしたものたち。嫉妬、羨望、恐怖が絡まり合い、汚部屋の影に潜んでいるかのようです。
終活の後にも片付くことのない恐怖に背筋がゾクリとする物語です。
<こんな人におすすめ>
終活にまつわるイヤミスを読んでみたい
部屋の汚れと人間の裏側を絡めた話に興味がある
真梨 幸子 のファン
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