のこ
地上を消滅しようとする存在がいて
自分だけが気づいていたらどうする?
ぬこ
とりあえず飼い主に相談かな。
猫界では最強だが人間界では
そうもいかないし。
のこ
(現実がわかってきたようね)
このお話は、十四歳の少年が
地上を消滅する存在に気づくお話よ。
でも周りはなかなか理解してくれないの。
ぬこ
人間の大人ってのは自分に都合の
いい事実しか認めようとしないからな。
少年はその存在と戦うのかな?気になるな。
『14歳のバベル』 暖 あやこ (著) 新潮社
あらすじ
病院へと運び込まれた冬人は、夢うつつの意識の中で不思議な光景を見る。見たこともない建物、変わった服装。彼らは何者で、何をしようとしているのか。地上消滅のカウントダウンが始まる。
八年前のバイオテロ事件をきっかけに、人混みが苦手となり。保健室登校をしている冬人。ある時、意識を失い、その時に見た光景や人物が印象に残り、それらについて調べ始めます。彼らがビールを作っていて、地上の消滅を計画していることがわかり、冬人は阻止しようとします。
まとめ
バイオテロ事件から住居や通信を制限され、人々が感じている閉塞感。十四歳の冬人にとっては生きていることそのものが息苦しく、同じような閉塞感を味わっています。弱く見える冬人が強くなる瞬間、世界は彼を応援するかのように動き始めるのです。壮大な設定と細やかな少年の心理とのコントラストが美しく、強く引き込まれる物語。
<こんな人におすすめ>
壮大なファンタジーものを読みたい
ビールが好き
暖 あやこのファン
リンク
ぬこ
あれっ ビールが出てくるな!!
飼い主は飲んでいたら世界が終わっても
気がつかないんじゃないの??
のこ
確かに。
十四歳の繊細で鋭敏な心だからこそ
感じて行動できることがあるのよね。
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