こちらは研究所で起こった
殺人事件の謎を解く
ミステリーよ。
研究所?どんな状況で
死んでいたんだ?密室とか?
そうね。状況は密室。
そして、死体のそばには血のついた
豆腐が散乱していたの。
はい?豆腐の角に頭をぶつけて…?
そんなことあるかーー!?
『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 倉知 淳 (著) 実業之日本社文庫
あらすじ
戦争末期。秘密兵器の開発をしていた研究所で、若い兵士が頭から血を流して死んでいた。
死体の周りの床には、血のついた豆腐のかけらが散らばっていた。
状況からすると、この兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだように見えるのだが…。
前代未聞の密室殺人の真相とは。
ユーモアたっぷりにして論理的な本格ミステリーが揃った6つの短編集。
豆腐の角に頭をぶつけて人は死ぬのか?
帝国陸軍特殊科学研究所・伊−拾参號実験室で、若い兵士の死体が発見されました。
後頭部に大きな傷があり、出血も見られます。
そしてその東部の周辺には粉々になった豆腐が。
発見した若き飯塚二等兵はその奇妙さに首をかしげます。
研究所を訪れていた特務諜報期間の刀根少佐は、正木博士から聞いた研究の内容、そして飯塚二等兵の状況報告を聞き、驚くべき推理を展開したのです。
まとめ
豆腐の角で人を殺すことはできるのか?そんなわけないだろ!!と突っ込みたくもなりますが、密室で起こった殺人事件はどう見てもその状況を示唆しているのです。
その推理は「マジか!?」という内容のものであり、さらにもう一歩仕掛けが待っています。
その設定にどことなくユーモアを漂わせながら、ロジックな着地を見せる、6つの作品を収めた短編集です。
<こんな人におすすめ>
荒唐無稽でありながらロジックなミステリーを読んでみたい
ユーモアもある本格ミステリーを読みたい
倉知 淳のファン
あー びっくりした。
一瞬、この突拍子もない推理を
信じるところだった…(^_^;)
ユーモアを交えながらきっちりとした
展開で読ませてくれる、6編を収めた
ミステリーよ。
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