のこ
こちらは図書館で働く
ある女性の日常を描く
物語よ。
ぬこ
ほほう。図書館で働いているんだ。
どんな女性?
のこ
よくミスをしたり、喋るときに噛んだり
天然なところがある。叱られても食べ物の
ことを考えると元気が出るような女性よ。
ぬこ
それはある意味幸せだな。
『麦本三歩の好きなもの 第一集』 住野 よる (著) 幻冬舎文庫
あらすじ
図書館に勤める麦本三歩は、喋るときに噛む、よくつまずく、いろいろミスをする。
担当の先輩にビシビシと叱られながらも、食べるものを想像すれば幸せな気分になれる。
歩くことが好き、食べることが好き。お気に入りのものに囲まれた、何も起こらない日常の、なんとなく幸せな日々を描く。
本が好きで、図書館で働く三歩は、指導係の怖い先輩からいつも叱られています。
叱られない日はほぼなし。やさしい先輩からやさしい言葉をかけられ復活し、おかしな先輩からおかしな言葉を投げられ混乱する…。
天然で小動物のようにオタオタする三歩のお楽しみは、食べること、歩くこと、寝坊すること…など日々のなかにたくさんあります。
頭の中の妄想がポロっと出てきてしまうことも。
まとめ
仕事をして、帰って食べて、寝て。叱られても食べ物を思い浮かべれば笑みが漏れる。
そうしてちょっぴり特別な、いつもと違う出来事も時には起こります。
怠け者だったりおっちょこちょいな部分を持つ三歩ですが、日常に転がる「幸せ」を見つけ、感じる達人でもあります。
目の前の幸せをしっかり感じ取れる三歩は、人生の達人、とも言えるのかもしれませんね。
<こんな人におすすめ>
なんでもない日常を描く物語を読んでみたい
幸せを感じる達人の物語に興味がある
住野 よるのファン
リンク
ぬこ
日常に幸せは転がっているんだよなあ。
のこ
そのことを日々実感できている
三歩は人生の達人なのかも
しれないわね。
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