のこ
こちらは小間物商の看板姉妹を
描いた物語よ。
ぬこ
ほほう。看板娘ってことは
姉妹どちらとも美人だったりする?
のこ
姉の里久は親と離れて品川で
暮らしていて、17歳になって江戸の
家に帰ってくるのよ。
ぬこ
長いこと家を離れていたのか!
商家の娘としての暮らしに
慣れるまでが大変そうだな。
『跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹』 宮本紀子 (著) 時代小説文庫
あらすじ
江戸は日本橋伊勢町の小間物商「丸藤」は紅やおしろい、櫛やかんざしを売る大店、「丸藤」には二人の娘がおり、幼い頃病弱であったために品川で暮らしていた姉の里久が戻ってきた。
漁師町と江戸の大店での暮らしぶりの違いに里久はとまどうが、その里久のまっすぐな物言いとはつらつとした態度が、周囲を少しずつ変えていく。
五歳から品川で暮らし、十七歳になって江戸へ戻ってきた里久。
大店のお嬢様としての立ち居振る舞いを求められますがギブアップ。
店の手伝いをすることになり、里久はアイデアを出しては売り上げにつなげていきます。
色が黒く、しっかりとしたまゆげで、化粧に興味なし。
元気だけどがさつな所もある。
そんな里久が、化粧品やきらびやかな小物を売る発送は、読む者に驚とワクワクを与えてくれます。
まとめ
なかなか馴染めなかった江戸の暮らし。
しかし、里久自身が自分の居場所を「作る」と決意することで変わりはじめるのです。
続編が読みたくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
慣れない環境の中、自分で道を切り拓いていく女性の話を読んでみたい
江戸時代の女性の、化粧などの様子を描いた話に興味がある
宮本紀子のファン
リンク
制作動画はこちらからどうぞ。
ぬこ
里久、えらいぞ…(இдஇ; )
のこ
自分の居場所を自分自身で
作っていく。でも弱いところも
持っている里久を応援したくなる
物語ね。
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