2021-04

イラストブックレビュー

言葉にできないものを言葉にしてくれるエッセイ

『二度寝とは、遠くにありて想うもの』津村 記久子 (著)のイラストブックレビューです。国籍を問わず道を尋ねられる「道訊かれ顔」を持ち、布団が好きすぎるあまりついには話しかけ、「いい年」という言葉に萎縮する。庶民派・芥川作家が綴る、味わい深い日常エッセイ。
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接続詞をマスターして「伝わる」「読ませる」文章に

のこ こちらは文章が格段と 良くなる「接続詞」の使い方を 解説した一冊よ。 ぬこ 接続詞って大切なもんなの? のこ 文と文をつなぐ、そして誘導する 大切な役割を持っているわ。 使い方のコツを覚えるこ...
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数理論理学で推理を「検証」すると・・・?

『恋と禁忌の述語論理』井上 真偽 (著)のイラストブックレビューです。女子会で起こった事件は、果たして事故か、殺人か。そして、その犯人は?大学生の森帖詠彦と母方の叔母の硯(すずり)は数理論理学を用いて「毒殺」か、「事故死」かを証明することができるのか。
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そのホテルにはいろんな人生の「瞬間」がつまっている

『ホテルローヤル』桜木 紫乃 (著) のイラストブックレビューです。北国の湿原を背にするラブホテル、「ホテルローヤル」。「非日常」を求める男女が訪れ、何かを得、また失い帰っていく。
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自分の居場所を「作る」と決意した娘の物語

『跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹』宮本紀子 (著)のイラストブックレビューです。江戸は日本橋伊勢町の小間物商「丸藤」は紅やおしろい、櫛やかんざしを売る大店。「丸藤」には二人の娘がおり、幼い頃病弱であったために品川で暮らしていた姉の里久が戻ってきた。
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彼女がまいた奇跡で世界は光に包まれる

『まく子』西 加奈子 (著)のイラストブックレビューです。小さな温泉街に住む小学五年生の男子、慧は日々成長して行く女子たちや自分の身体に恐れを感じていた。そんな時に「コズエ」がやってきた。
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マシなほうを選ぶしかない日本の未来とは

『エージェント-巡査長 真行寺弘道』榎本 憲男 (著) のイラストブックレビューです 。令和初の総選挙では、首相の経済政策を批判する、二世議員が率いる新党が大きく議席を伸ばした。飲み屋で起こった、政治の話題から発展した客同士の騒ぎの現場に居合わせた真行寺は、知らぬうちに日本経済の裏側を覗き見るハメに…。
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悪意の結晶「リカ」との戦いの結末は

『リターン』五十嵐 貴久 (著)のイラストブックレビューです。スーツケースの中に入った手足と顔がない死体が高尾で発見された。被害者は十年前に、ストーカー「リカ」によって拉致された本間だった。十年間、リカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は同僚の孝子と捜査に加わる。
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国を巻き込む演技力を持つ男の運命は

『総理にされた男』中山 七里 (著)のイラストブックレビューです。総理に容姿がそっくりな売れない役者・加納は、官房長官にさらわれた。意識不明の総理の代理をつとめてほしいという依頼に、政治知識など持たない加納は困惑する。
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麦本三歩は不器用であり、幸せの達人でもある

『麦本三歩の好きなもの 第一集』 住野 よる (著) のイラストブックレビューです。図書館に勤める麦本三歩は、喋るときに噛む、よくつまづく、いろいろミスをする。担当の先輩にビシビシと叱られながらも、食べるものを想像すれば幸せな気分になれる。何も起こらない日常の、なんとなく幸せな日々を描く。