いそうでいなかった、街の幸せ配達人

のこ
のこ

こちらはお金も家も持たない女性が

人々の希望を斡旋するという仕事で

生きていく、というお話よ。

ぬこ
ぬこ

お金も家も持たない!?

それで生きていくことが

可能なのか??

のこ
のこ

知り合いの女性に順番で

泊まらせてもらったり、報酬を

ポイントにしてレストランでの

食事にあてたりしているの。

ぬこ
ぬこ

ひええ〜 それで成り立つのだと

したらまるでファンタジーだな!

『詩羽のいる街』 山本 弘 (著) 角川文庫

あらすじ

マンガ家志望の僕は、ネームのダメ出しをされて落ち込んでいたところ、1人の女性と出会った。

彼女の名前は詩羽。

1日デートに誘われ、詩羽についてまわるうちに、僕は驚くべきものを目にする。

他人を幸せにするのが仕事だ、という詩羽は、何とお金も住む家もない。

街中に人脈ネットワークを広げ、誰が何を持っていて、何を必要としているかを感知し、斡旋する。

報酬はレストランであったら、ポイント制で食事など。

知り合った女性の家にローテーションで泊まらせてもらったり。

まとめ

お金も家も(携帯も!)持たずに現代を生きるとは、ファンタジーのようであります。

ところが詩羽の行動は超現実的。出会った人や街の状況に常にアンテナを広げ、絶妙にマッチング。

聖人君子を気取るでもなく、常に冷静に状況を見極める目を持っています。

そんな彼女が次々と起こす奇跡に胸のすく思いがする物語です。

<こんな人におすすめ>

お金を使わない生活に興味がある
幸せをマッチングさせる仕事を描いた話を読みたい
山本 弘のファン

ぬこ
ぬこ

す、すげー!!

この幸せを運ぶマッチング能力!!

只者じゃないな。

のこ
のこ

こうして周囲に細かく目を配ることで

その人にとっての幸せを

運ぶことができるのかもしれないわね、

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