2021-06-17

イラストブックレビュー

江戸での商売、突破口は見つけられるのか

『あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇』高田 郁 (著)のイラストブックレビューです。大坂天満の呉服商「五十鈴屋」の七代目店主となった幸は、江戸に念願の店を出した。考え方や好みが異なる江戸で、どのように売っていくのか。奉公人たちとともに血を絞る幸の奮闘を描く。
イラストブックレビュー

煌びやかなショーや会見の舞台裏

『東京會舘とわたし 下 新館 』辻村 深月 (著)のイラストブックレビューです。東京會舘は、井上靖や三島由紀夫らの小説に描かれ、越路吹雪は多忙ながらも會舘でのショーには出演していた。70年代はじめに改装、平成では震災の夜、帰れない人々を受け入れた。その翌年には、万感の思いで直木賞受賞会見に臨む作家がいた。
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歪んだ価値観の本当の被害者は誰なのか

『昨日がなければ明日もない』宮部 みゆき (著)のイラストブックレビューです。「私の子供が殺されそうなの」。中1の娘とともに杉村探偵事務所を訪れた29歳のシングルマザー・朽田美姫。小学一年生の息子、竜聖が事故に遭い、入院中なのだという。表題「昨日がなければ明日もない」ほか二編を収録した、杉村探偵とちょっと困った女たちの事件簿。