のこ
こちらは「人間椅子」や「D坂の殺人事件」など
江戸川乱歩の作品を現代バーションで描いた
物語よ。
ぬこ
ほうほう。昭和の名作を
現代バージョンに?
例えばどんなふうに?
のこ
たとえば当時はなかった
携帯電話などが登場して
物語の展開もさらにひとひねり
加わり工夫されいているの。
ぬこ
そいつはおもしろそうだな!
読んでみたいぞ。
『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』
歌野 晶午 (著) 角川文庫
あらすじ
人気作家、原口涼花の携帯に、一通のメールが送られてきた。
そこにはたったひとこと、「ますますご活躍のようで(笑)」とある。
その日から、執拗にメールが送られはじめ、どうやら日常がのぞかれていることに気づいた涼花がとった行動とは。
「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」の乱歩作品を、現代バージョンで描きます。
陰鬱でおどろおどろしい雰囲気はそのままに、現代の最新機器が加わることで、キレのある意外な結末へと読者を導きます。
オリジナルの得意な設定に唸り、舞台を現代にうつしてからは、さらに予想外のひとひねり。
まとめ
過去の名作をすんなりと現代風にアレンジしていることもすごいですが、オリジナルの本テーマから外れずに現代であるからこその謎が描かれているところがおもしろい。
オリジナルを読み、本作品と比較してみるのも楽しいかもしれません。
<こんな人におすすめ>
江戸川乱歩の名作が現代バージョンになったものを読んでみたい
背筋が凍るようなミステリーを読みたい
歌野 晶午のファン
リンク
ぬこ
おわーっ!オリジナルの
すごさを保ちつつ、著者にしか
出せないおもしろさが加わっていて
すごい!
のこ
江戸川乱歩の作品と
読み比べてみるとさらに
楽しめるかもしれないわね。
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