押し込めていた自分が開放される時、幸運への扉が開かれる

のこ
のこ

こちらは大きな猫がマスターを

しているトレーラーカフェの物語、

『満月珈琲店の星詠み』第3弾よ。

ぬこ
ぬこ

ほほう。今回はどんな

お客さんがやってくるのかな?

のこ
のこ

強いエネルギーを持つ海王星の使い・

ネプトゥスの登場により、女優の母、

そしてある作家の運命が動き出すの。

ぬこ
ぬこ

へえ〜。強いエネルギーね。

そんな力を前にしたら彼らは

どうなってしまうんだろう?

『満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~』

望月 麻衣 (著)画・桜田 千尋 (イラスト) 文春文庫

あらすじ

八月の新月、香川県三豊市の父母ヶ浜に満月珈琲店をオープンさせた三毛猫のマスター。

そこへ海王星の遣いであるネプトゥヌス、通称「サラ」がやってきて、店を手伝うと言う。

かつてバッシングを受けたこともあるが女優として頑張っている沙月は、三年ぶりに母へ会いに行く。

自分の気持ちをずっと閉じ込めていた沙月の母・藤子。

自らの才能の限界を感じていた作家の二季草。

サラが動いたことで彼らの新たな人生の歯車が回り出す。

押し込めてきた自分の気持ちと再び向き合う

桁外れのエネルギーを持つサラの、人助けをしたいという申し出に渋い顔のサートゥルヌス。

サラはささやかなエネルギーで救うのだ、と言うのですが。

女優をしている沙月は、交際相手とともに実家へ向かいます。

育ててくれて感謝しているが、今ひとつ本心のわからない母は、一体どんな反応を見せるのか…。

実家に到着した沙月が目にしたのは、母が担架で運ばれ救急車に乗せられるところでした。

沙月の母、藤子は夢の中で、白猫から綺麗な色のラムネを提供されます。

その味わいに浸りながら過去を振りかえり、思いを寄せた相手と再び出会ったことを思い出します。

そして作家の二季草は、真っすぐな藤子との出会いにより、自分の人生が変わったことに思いをめぐらせて…。

まとめ

よくない結果を招くのは自分で心に重りをつけるから。

思い込みや先入観を脱ぎすてたとき、幸運の扉が開かれる。

そんな風に思える物語です。

<こんな人におすすめ>

押し込めてきた気持ちが開放された時の奇跡を描く話に興味がある
星を閉じ込めたような美しいスイーツが出てくる物語を読んでみたい
望月 麻衣のファン

『満月珈琲店の月詠み』シリーズのイラストブックレビューはこちらからもご覧いただけます。

ぬこ
ぬこ

自分を強く押し込めてしまう、

なんてこともあるんだな。

実にもったいないことだ。

のこ
のこ

だからこそ、解放された時、

幸福への扉が一気に開かれる

のかもしれないわね。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング