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こちらはロボットのタングと
ベン一家を描くシリーズ第六弾。
新たな同居人を迎えたり、タングが
思春期に突入したりする中、
友人カトウから衝撃的な話を聞くの。
![ぬこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/ぬこ.jpg)
タングが思春期だって!?
こりゃまたひと騒動起きそうだな。
それにカトウも久々だな。
日本からベンのところにやってきたのか?
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そうなの。タングにもガールフレンドが
できていろいろと思うところがあるようよ。
カトウは休暇を兼ねて家族でベンの家に
やってくるのだけど、仕事にむかったり
不審な行動を取ったりしているの。
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思春期といえば… うおお
タングにもあんな悩みが!?
それにカトウは何だが隠し事が
あるように見えるが…。
『ロボット・イン・ザ・システム』
デボラ・インストール (著), 松原 葉子 (翻訳)小学館文庫
あらすじ
中学校生となったタングは思春期の真っ只中。
見た目の変わらなさからあれこれ手や口を出しては、タングを苛つかせてしまうベン。
好奇心のままに成長中のボニーと頼れる妻・エイミー。
そんなベン一家は骨盤骨折から回復した老婦人、ミセス・カッカーを迎え入れることに。
いっそう賑やかになった一家のもとへ、何と友人のカトウ一家が仕事と休暇を兼ねてやってきた。
休みなく仕事に向かい、何かを隠している様子のカトウにベンは不信感を抱くのだが…。
タングの思春期とカトウが隠す秘密
友人もでき、楽しく学校へ行っているようではありますが、ベンの助けやアドバイスを嫌がることもあるタングは思春期を迎え、何やら思い悩んでいる様子。
ベンは不器用なりにタングの力になろうとしますが相変わらず少しずれています。
入院していたミセス・カッカーが退院し、彼女のアパートでは生活が不便だろうと、ベン一家での同居を提案。
タングやボニーが喜んだのはもちろんのこと、隣人のミスター・パークスまでがミセス・カッカーの様子を伺いに頻繁にやってきます。
賑やかなベン一家に、さらに東京の友人・カトウとその妻・リジー、そして息子のトモがやってきました。
突然の来訪、休暇を兼ねてと言いながらも仕事漬けのカトウ、そして何かを隠しているかの様子に、ベンはたまらずカトウを問い詰めます。
カトウの口から語られた言葉は、ベンと家族の絆を、そしてタングの未来を揺るがす衝撃的な内容だったのです。
まとめ
子供たちが成長していき、家族の形が変化していき、都度問題が起きては家族で協力して解決していく。
そんな家族のアルバムをめくるような気持ちで楽しめるシリーズの最終巻。
信頼していた家族と友人に裏切られたと感じるベン。
そしてタングの悩みを解決するための重要な出来事。
それは読者にも大きな衝撃を与えるものですが、彼らの未来のために欠かすことのできないものだったのです。
終わることのないベンとタング、そして家族の絆に思いを馳せつつ、登場人物たちみんなに「ありがとう」と言いたくなる、最高に心あたたまる物語です。
<こんな人におすすめ>
成長を続けるロボット、タングの将来に影響する事件を描いた物語に興味がある
『ロボット・イン・ザ・シリーズ』のファン
デボラ・インストールのファン
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終わりなのか…
いつの間にか親戚のような気持ちで
ベン一家を見守っていたからなあ。
ベンとタングはやっぱり最高のコンビだな。
そして家族も、周りの人々も。
![のこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/のこ.jpg)
子供の成長は家族の成長とともに
あるわ。ぶつかり合うことも
あるけれど、やはり寄り添って
いられるのが家族なんだということを
教えてくれる、暖かい物語ね。
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