2024-11

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ショートケーキ』坂木 司 (著)

もうすぐ二十歳になる私たちはやりきれないときに二人でケーキいを食べる(「ホール」)。白くて甘くてふわふわで、イチゴの載ったショートケーキはいつも売っていて、でもちょっぴり特別感もあって…。そんなショートケーキにまつわる5編の連作短編集。
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『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークⅩⅧ』石田 衣良 (著)

最近急成長しているペットの総合商社、CGペット。八つの部門に分かれ誕生から墓場まで全てを網羅している。売り上げを伸ばしているその裏では恐るべき蛮行が繰り広げられていた。企業の闇を暴くべく、過激な動物愛護テロリストとともにマコトが立ち上がる。
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『声の在りか』寺地 はるな (著)

夫と小学四年生の息子、晴基と暮らしている希和は民間学童で働きはじめることに。晴基が短冊に残した「こんなところにいたくない」という言葉、居心地の悪い保護者のLINEグループ、そして夫との関係。日々の暮らしの中で少しずつ失ってしまった声を、希和は少しずつ取り戻していく。
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『ゴールデンスランバー』伊坂 幸太郎 (著)

宮城県出身、五十歳という若さで首相となった金田が地元仙台でのパレード中、ラジコン爆弾によって殺された。元宅配業者の青柳雅春は自分が犯人とされていることを知り、必死に逃げる。警察とは思えぬ暴力を振るう人間たちの目をかいくぐり、時に協力者を得ながら青柳は逃げ切れるのか。
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『結 妹背山婦女庭訓 波模様 』大島 真寿美 (著)

明和八年、近松半二が書いた「妹背山婦女丁庭訓」は大盛況だった。繁盛している酒屋の若旦那の平三郎は芝居好きが高じて義太夫節にも絵にも才を見出す。半二の弟子の徳蔵は家業があり、なかなか目が出ないものの浄瑠璃作家への道を諦められずにいる。そんな折、徳蔵に歌舞伎の脚本を書いてみないか、という誘いが入る。
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『残照の頂 続・山女日記』湊 かなえ (著)

亡くなった夫への後悔を抱えている喫茶店の女店主、これからの働き方に迷っている女性会社員。三人組の一人を思いながら山へ挑む初心者の二人の女子大生。様々な思いを胸に山へ登る女たちは山頂からの景色に何を見、感じるのか。
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『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき (著)

正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
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『楽園のカンヴァス』原田 マハ (著)

1983年、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日一通の招待状を受け取る。それは伝説のコレクター、バイラーからで、所有のルソー作品調査のためにスイスの自宅へ来てほしい、という内容だった。見せられたのはルソーの名画「夢」に酷似した絵でその真贋判定をした者に絵を譲ると言う。
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『実は、拙者は。』白蔵 盈太 (著)

深川の長屋に住む棒手振りの八五郎は実入りは少ないが気ままな一人暮らしをしている平凡で地味な男。ある夜、巷で噂となっている幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が人を斬る現場に出くわす。剣士の正体は八五郎が良く知る人物だった。
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『爆弾』呉 勝浩 (著)

酒屋の店員を殴ったとして取調室に連れて来られた男、自称スズキタゴサク、四十九歳。ぱっとしない風体能古男は霊感で事件を予告できるかも、と発言します。「十時ぴったり、秋葉原のほうで、きっと何かありますよ」という鈴木の言葉どおりその時間に秋葉原で爆発事件が発生する。