こちらは神様の当番となった
人たちがさまざまな事態に
向き合っていく物語よ。
神様当番?一体何を
するわけ?
当番になった人は神様を
楽しませなくてはいけないの。
それはつまり、自分自身を
楽しませる、ということにも
つながったいるのよ。
なるほどねえ。普段の毎日に
何かしら不満や悩みを抱えている
人間にとっては難しそうなお題だな。
『ただいま神様当番』青山 美智子(著) 宝島社文庫
あらすじ
いつもと変わらぬ朝。
しかし、手首から肘にかけて大きな文字で「神様当番」と書いてある。
こすっても洗っても消えないこの文字が現れた者には、神様に対して「あること」をやらねばならない。
坂下というバス停を利用しているOL、小学生、高校生、大学非常勤講師、零細企業社長。
神様当番となった彼らにいったい何が起こるのか。
「神様当番」のお仕事とは
いつも同じ時間のバスを利用するOLの咲良。
彼氏に振られ、合コンでは取り残され、好きなアイドルのコンサートチケットは手に入らず。
王子様はいったいいつ現れるのか、とぼやきます。
すると無人のバス停に好きなアイドルの限定版CDが!
ドキドキしながらこっそり入手した咲良。
翌朝目覚めると腕に「神様当番」の文字。
驚く咲良の目の前に見知らぬおじいさんが「わし、神様」と名乗り、自分を楽しませてくれないとその文字は消えない、と言うのです。
腕の中に潜んでいる神様は咲良の石と関係なく勝手に動き、似合わないと思っていた口紅を塗ったり、妊婦さんを座らせるためにおじさんを席から立たせたり…」。
いつもと違った行動、神様との会話から、咲良の心境や環境に変化が訪れます。
まとめ
日常に不満を抱えながら日々を過ごす人たちのもとへ神様はやってきます。
非日常な神様の存在は、彼らの不満の正体や自分自身の幸せについて考えるきっかけを与えてくれるようです。
笑って泣いて明日への一歩が楽しみになる物語。
<こんな人におすすめ>
うまくいかない毎日にもやもやしている
神様を楽しませるために四苦八苦する物語を読んでみたい
青山美智子のファン
この神様愉快すぎるだろ!!
(*^∀^)σゲラゲラ
まあ当人にとっちゃ大変な
事態なんだけども。
問題の答えは、案外すぐそばに
あるものなのかも。トリッキーな
神様の存在はそんなことに気づかせて
くれるのかもしれないわね。
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