『竜宮城と七夕さま』 浅田 次郎 (著) 小学館文庫
あらすじ
ベストセラー作家が遭遇した、小説には書けない波乱の日常を綴るエッセイ。ダイエットからの解放、日本人の多様な宗教観についての考案、ハンパ者と呼ばれる自分…など日々の暮らしや旅、日本や外国の歴史・文化など幅広いテーマについて描く、笑いと驚き、そして発見に満ちたエッセイ。
ダイエットからの解放
長いことダイエット問題に悩まされてきた著者。取材に向かう際、不規則な時間に食事を摂り続け、しかも完食。そして西太后が食したという膳に思いを馳せ、ある悟りに至る。またある時は、祖父母、父、母の葬儀は全て宗教が異なる、というくだりから日本人の宗教観を語る。
まとめ
ベストセラー作家が見つめる日常は、自虐的な笑いも交えつつ、取るに足らないようなちょっとしたことをいろんな角度から眺めたりと、刺激とユーモアがたっぷりです。
それでいて、ハッとさせられる一文がそこかしこに登場。熟練作家の手のひらで転がされる感覚も心地よいエッセイです。
<こんな人におすすめ>
ベストセラー作家ならではの「上手い」エッセイを読んでみたい
笑いあり、発見ありの作家の日常生活とはどんなものか興味がある
浅田 次郎のファン
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