『勉強の哲学 来たるべきバカのために』 千葉 雅也 (著) 文藝春秋
概要
人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践を解説。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。しかし、人は変身を恐れているから勉強を恐れているのだ。独学で勉強するための方法論を追究した本格的勉強論。
「勉強すること」とはどのようなことなのか
「勉強すること」を哲学的に捉え解説し、その考え方に沿った具体的な勉強法を紹介。
勉強をすることで言語偏重となる段階を経たのち、その言語性を深く突き詰めたり(アイロニー)、全く違った観点から使ったり(ユーモア)、さらに意味さえも持たなくなるような使い方(ナンセンス)をして、自分の知的認識範囲をいったりきたりすることが勉強なのだといいます。
まとめ
言語を重要なカギとして、それを追究したり離れたり、広がった使い方をすることでそれまでの自分と異なり、違和感を感じることが勉強なのです。勉強を哲学的に捉えることは新鮮な驚きに満ちています。
例も面白くて読みやすい、勉強に対して新たな観点を持てる一冊です。
<こんな人におすすめ>
勉強とは何かを改めて考えてみたい
これから勉強をはじめる予定である
勉強することが好きではない
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