のこ
こちらは妖怪が出るという宿に
訪れた作家と妖怪の交流を
描いた物語よ。
ぬこ
ほお。なんだかほのぼの
ファンタジーの気配がするな。
のこ
そうした要素もあるけれど
妖怪達の背後には切ない
事情も隠れているわ。
ぬこ
妖怪と人間がどうやって
関係を構築していくのかも
気になるな。
『座敷童子の代理人』 仁科裕貴 (著) メディアワークス文庫
あらすじ
ヒット作が出せず、作家生命も危うくなってきた妖怪小説家、緒方司貴。座敷わらしが出るという遠野の旅館「迷家荘」に逗留し、執筆に励もうとしたところ、様々な妖怪があらわれて…。人間と妖怪のあたたかく、そしてちょっぴりせつない物語。
執筆のために訪れた旅館の近くで緒方は不思議な少年に出会います。それをきっかけに、河童や狐など様々なあやかしが見え、それらと意思疎通できるようになった緒方は、あやかしたちの力を借りて旅館に起こるトラブルを解決していきます。
まとめ
緒方と妖怪たちとのやりとりはユーモアもあり楽しい雰囲気です。しかし、人間とあやかしは傍にいて存在していて、思い合っていたとしても通じ合えない部分があるのだということを教えてくれる、ちょっぴりせつない物語です。
<こんな人におすすめ>
妖怪ものの話が読みたい
妖怪と人間の感動する話が読みたい
仁科裕貴のファン
リンク
ぬこ
そ、そうだったんだ…
せつないぜ(இдஇ; )
のこ
分かり合えない部分があるからこそ
分かり合えている部分がありがたい
ものに感じられるのかもしれないわね。
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コメント