のこ
こちらは原爆を開発する
研究所で起こった殺人事件に
まつわる物語よ。
ぬこ
科学者たちの集まる場所ね。
原爆の研究って何かが
起こりそうではある。
のこ
日本が降伏した後の話では
あるけれど。科学者たちの
倫理観なども気になるところね。
ぬこ
確かに。どんな思いで
彼らは殺人兵器を開発していたんだろう。
『新世界』 柳 広司 (著) 角川文庫
あらすじ
1945年8月。ニューメキシコ州サンタフェからさらに64キロ離れたロスアラモス。原爆を研究開発するために、世界中から研究者を集めた特殊なこの場所で、一人の男の撲殺死体が発見された。研究所の所長のオッペンハイマーは、友人の科学者イザドア・ラビに調査を依頼する。ラビがたどりついた先に見たものとは。
日本の無条件降伏で終わり、ロスアラモスは勝利を祝うパーティーで賑わっていた。そこで爆発事故が起こり、その場にいた爆薬の専門家とパイロットの二人が吹き飛ばされ、病院にかつぎこまれた。2人とも命に別状はなかったが、専門家が入院しているはずの部屋で、別の男が撲殺死体で発見された…。
まとめ
殺人事件の真実を探るうちに、科学者の狂気、罪の意識の消失など、様々な事実が明らかになっていく。原爆という、神の領域に匹敵する武器を手に入れた彼らが迎えた新世界。そこにはいったい何があったのでしょうか。
<こんな人におすすめ>
原爆を開発した科学者たちの様子に興味がある
科学者や軍人の狂気と罪悪感が描かれた話を読みたい
柳 広司のファン
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ぬこ
いや、本当に恐ろしいな。
核兵器って。開発してる方だって
おかしくもなるよ。
のこ
踏み込んではいけない領域に
入ってしまったのかもしれないわね。
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